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沿線の桜・菜の花の見頃時期はいつ? どこから乗れば見られるの?
桜や菜の花の見頃時期
いすみ鉄道は房総半島南部を走るローカル鉄道です。路線の全長は26.8キロあり、東端の大原駅はJR外房線、西端の上総中野駅は小湊鉄道とそれぞれ接続しています。
沿線に咲く菜の花は、住民たちの手によるもの。菜の花と同じ黄色の車体をした列車は、「菜の花列車」として多くの観光客に好評です。
沿線での菜の花の開花時期は例年2月中旬から。いちばんの見頃を迎えるのは、おおよそ3月中旬から4月中旬にかけてです。桜の開花時期は例年3月下旬から4月上旬頃なので、タイミングが合えば、車窓から桜×菜の花が楽しめますよ。
おすすめ乗車区間
いすみ鉄道の沿線では菜の花が全長26.8キロの区間中、なんと15キロにわたって開花します。
見どころは新田野駅周辺、国吉駅~大多喜駅間、東総元駅周辺、総元駅~上総中野駅間などです。もちろん他の区間でも菜の花は咲いています。
特に西畑駅付近は列車がちょっとした切通し(谷間)を走るため、車窓から斜面に咲いた菜の花が見える人気ポイント。のんびりと列車に揺られながら、パステルカラーに染まる車窓を眺められますね。
桜の花は大原駅~上総中川駅間、城見ヶ丘駅~大多喜駅間、東総元駅~総元駅間、そして西畑駅周辺、西畑駅~上総中野駅間で見られます。
「桜も菜の花も、両方見たい!」という方は、上総東駅~新田野駅間や、城見ヶ丘駅~大多喜駅間、総元駅周辺、西畑駅周辺がおすすめです。
おすすめ乗車駅はどこ?
おすすめの乗車駅は大原駅、新田野駅~大多喜駅間の各駅、東総元駅、総元駅~上総中野駅間の各駅です。乗りやすいのはJR外房線と接続している大原駅や、小湊鉄道と接続している上総中野駅。また大多喜市内には、東京から南房総へ向かう高速バスのバス停があるので、こちらも比較的乗りやすいでしょう。
いすみ鉄道のフリーきっぷ
「1日に何度も乗りたい!」という場合には、フリー切符がおすすめ。
いすみ鉄道のフリー切符は平日用がおとな1,200円・こども600円で、土休日用はおとなが1,500・こどもが750円です。どちらも有効期限は乗車当日限りで、乗り降り自由です。
たとえば、土休日に大原駅~大多喜駅まで往復急行列車を利用しようとすると、通常は片道850円(運賃550円+急行料金300円)。それを往復なので×2で1,700円かかります。それがフリー切符を利用すると200円お得に。
1日フリー切符のデザインは平日用と土休日用で、さらにおとな・こども用とでデザインが異なるんですよ。1日楽しんだ記念になりますね。
また、房総横断記念乗車券(房総横断乗車券)を使えば、房総半島の横断も可能です。
フリー切符について詳しくはこちらをどうぞ▼
東京からのアクセス方法
東京から、いすみ鉄道の主要駅までの簡単なアクセス方法です。
電車の場合(大原駅まで)
・特急(乗り換えなし)
東京駅からJR特急わかしお号に乗車し、大原駅へ。乗車時間は約1時間13分で運賃は2,640円です(乗車運賃1,690円+特急料金950円)。
・普通列車(乗り換え1回)
東京駅からJR京葉線快速に乗車し、大原駅へ。所要時間は1時間50分前後で、乗車時間は1時間44分ほど、運賃は1,690円です。
車の場合(大多喜まで)
・千葉方面から
館山自動車道・市原I.Cから国道297号線を経由して大多喜へ。
・アクアライン利用
(1)東京湾アクアラインから館山自動車道を経由し、国道409号線を通り牛久へ。そこから国道297号線を通って大多喜へ。
(2)圏央道・市原鶴舞I.Cから国道297号線を経由して大多喜へ。
(大多喜から大原駅まで)
大多喜から大原駅へは、国道465号線を東へ15キロほどです。国道465号線は部分的にいすみ鉄道と並行しているので、沿線に咲く菜の花を見ることも。
※大原駅と国吉駅、上総中野駅近くに無料駐車場あり
高速バスの場合(大多喜駅まで)
東京駅から小湊鉄道バスの高速バスに乗車し、大多喜バス停で下車し徒歩で大多喜駅へ。バス停から大多喜駅までは約1.3キロ(徒歩約17分)です。
高速バスの乗車時間は約1時間21分。運行本数は平日・土休日ともに1日6便。運賃は片道おとな1,900円、こども950円です。
※2022年2月調べ
菜の花列車に乗車できるバスツアーもおすすめ
関東発・いすみ鉄道へ乗車するバスツアーも開催されています。
バスツアーでは、いすみ鉄道菜の花列車への乗車はもちろん、パワースポットの玉前神社へ参拝したり、いちご狩りやホテルランチなどが楽しめます。盛りだくさんな内容なので、個人で行く時よりもかなりお得♪ 春のうららかな1日を満喫できますね。
料金は最安8,900円(2022年2月調べ)なので、その他の観光地を巡る交通費やランチ代、いちご狩り代を含めると断然バスツアーがおすすめ。
今年の春は黄色い絨毯を敷き詰めたかのような菜の花畑を走る、いすみ鉄道の菜の花列車で心に残る旅行をしてみませんか?
(麻生のりこ)