ざっくり、こんな記事
- 山陽バス「レッツ号」をシートからルートまで徹底解説
- ブランケットには寝相が悪い人でも安心できる工夫あり!
- 乗務員さんの丁寧なサービスがうれしい
東京・神奈川~京都・大阪・神戸を結ぶ山陽バス「レッツ号」に乗車!
今回の乗車レポートは、東京(玉川上水・立川・昭島)、神奈川(橋本)と関西(京都・大阪・神戸)をつなぐ夜行バス、山陽バスの「レッツ号」!
この立川エリア付近には、実は私も以前住んでいたことがあるのですが、都心へのアクセスに結構時間がかかるエリア。ちょっと旅行をしようにも、新幹線の発着する東京・品川や空港のある成田・羽田のアクセスにまず一手間かかる。それが京都・大阪・神戸への直通バスが走っているとは便利!
関西圏と立川エリアをダイレクトで結ぶ高速バスは、この路線だけなので重宝されそうですね。
また3列独立シートの夜行バスでありながら、リーズナブルなお値段も嬉しいところ。もっともお値段の高くなる繁忙期でも10,000円程度、安めの時期なら早割を使って5,000円台(京都~立川間)もありうるプライスなのです。
「値段が安い分、車体が古かったりするんじゃ…?」一瞬そんな心配もしてしまいがちですが、「レッツ号」は大丈夫。今回乗車した山陽バスの車体は、いすゞガーラ。スタイリッシュで夜目にも目立つピカピカのバスが到着しますよ。内装も木目調の床で高級感あり。その他、日野セレガの車体で運行することもあります。
なお、「レッツ号」の運行ルートは下記の通り。東京・神奈川側は、乗車バス停より下車バス停の方が数が増え、より目的に沿った場所で降りられるようになりますよ。
東京・神奈川発
21:50 玉川上水駅
22:00 パレスホテル立川
22:15 立川駅北口
22:33 昭島駅南口
23:10 橋本駅南口
↓
翌朝5:35 京都駅八条口
6:05 高速京田辺(こうそくきょうたなべ)
6:40 湊町バスターミナル(OCAT)
6:55 南海なんば高速バスターミナル
7:50 神戸三宮(三宮バスターミナル)
京都・大阪発
21:35 神戸三宮(三宮バスターミナル)
22:30 湊町バスターミナル(OCAT)
22:45 南海なんば高速バスターミナル
23:20 高速京田辺(こうそくきょうたなべ)
23:50 京都駅八条口
↓
翌朝6:15 橋本駅南口
6:50 昭島駅南口
7:05 柴崎学習館(しばさきがくしゅうかん)
7:15 立川駅北口
7:23 パレスホテル立川
7:29 立飛東門(たちひひがしもん)
7:35 玉川上水駅
車内は高級感のあるピンク色が木目調とぴったりマッチ
「レッツ号」の座席は横3列×縦10列、そこからトイレで2席分減り、全部で28席となります。全座席が個別カーテンで仕切られています。
個別カーテンや窓のカーテン、座席のヘッドシートは高級感のある落ち着いたピンク色が基調。また車内座席は隣席とぴったり隣合わないよう、中央列座席は少しずらされた配置になっています。座席の出入りもしやすく、プライベート感も確保できる仕様なのですね。
座席周りの設備はゆったり仕様
「レッツ号」のシートは、硬すぎず柔らかすぎず、ゆったりと身を預けてくつろぐことができる、座り心地の良いシートです。
座席のリクライニングは、体感でだいたい140度程度。リクライニング・フットレスト・レッグレストを全部倒すとかなりゆったりできます。
今回私が乗車したのは一番前の座席(1C)だったため、残念ながらフットレストはありませんでしたが、2列目以降の座席には全てフットレストとレッグレストがあります。
また、1人1枚借りられるブランケットにはちょっと嬉しい仕掛けが。普通のチェックの可愛いブランケットと思いきや、実は幾つかボタンがついていて、体に巻き付けてぱちんと留めておくことができるのです。これは寝相が悪い人にも安心!
車内は安心のトイレつき!
車内はトイレつき。車内中央部分にありますよ。トイレへ降りていく階段途中にはゴミ入れもあります。ちょっとしたことですが便利なポイントですね。
いざ乗車! 丁寧な車内アナウンスに感動
今回の私の乗車は玉川上水駅から。バス停は玉川上水駅の南口を出てすぐです。ちなみに玉川上水駅内にはコンセントが借りられるマクドナルドあり。バスの待ち時間などに便利です。
バスの発車は21:50。玉川上水駅が始発です。バスは発車の5分前頃に到着。こちらの玉川上水南口バス停は路線バスとも共用となるので、長く停車しないようにしているのですね。
乗務員さんに予約表を確認してもらい、いざ乗車。既に車内は照明が暗めに落とされているので、個別カーテンを引いてそのまま早速お休みモードに入る人が殆どでした。
バスは立川駅を過ぎたところで、いったん乗務員さんのアナウンスあり。最後の乗車バス停である橋本駅を過ぎたら、もう一度アナウンスとモニター画面での案内がありました。寝ている人を起こさないように小さめのアナウンスながら、乗務員さんが乗客側を向いて丁寧に説明してくれるのが嬉しい!
アナウンス後、バスは完全消灯。1回だけの休憩時間まで、まっくらな中でリラックスタイムです。
休憩は1回。点呼はカード式
乗客のトイレ休憩は1回。通常、レッツ号では鮎沢PAに立ち寄りますが、道路状況によっては変更する場合も。今回は0:00過ぎ頃、足柄SAで15~20分ほどの休憩でした。バスを降りる際はカードを受け取ります。バスに戻った時に返すため、これが点呼の代わりとなるシステム。カード裏には車両ナンバーや緊急連絡先もあり、もし寝ぼけてバスがわからなくなっても安心!
休憩が終われば、バスは再び消灯。もう到着するまで灯りはつきません。まっくらな中でおやすみなさーい。
まだ暗い京都駅で下車
「おはようございます。当バスはあと5分ほどで京都駅に到着します…」翌朝は、そんな乗務員さんの控えめなアナウンスで慌てて起床。
えっ寝たのついさっきじゃなかった? もうついたの…?? と寝ぼけマナコで窓の外をそーっと覗くと、外はまだまっくら。そうでした、京都駅には5:35着なんでした。SA休憩が0:00過ぎから0:20までだったから、眠ったのは大体5時間ほどの計算。
あーもっと先の降車バス停にすれば良かった、もうちょっと寝ていたかった…。名残惜しく思いながら京都駅で下車。早朝にも爽やかな乗務員さんが、「行ってらっしゃいませ」と見送ってくれましたよ。
東京・神奈川~関西の夜行バスはたくさんありますが、新宿発や東京発はどのバスも混みがち。それを考えると、玉川上水・立川・橋本エリア発「レッツ号」はだいぶ狙い目な路線です。
なにせ、時期によっては早割を利用すれば京都~立川間を5,000円台で乗車できる3列独立シートバスで、高級感のある内装に、丁寧な乗務員さんサービスも受けられる! 更には快適なシートと工夫ありブランケットのくつろぎ効果も高し。
ちょっと気になった方、ぜひ一度「レッツ号」に乗車してみてくださいね。
レッツ号
(陽月よつか)