バス旅の魅力を“音”で感じる番組「バス旅スト」。“バス旅スト”とは、普段住み慣れた街から遠く離れたあの場所へ、バスに揺られて自由気ままな旅をする人のことです。
9月23日(日)の放送は、ジェイアールバス関東、東武バスセントラル、新常磐交通が共同運行する高速路線バス「いわき号」で行く福島県の旅。
はたしてどんな旅になるのでしょうか?
海と風と太陽の街、いわき市へ
東京駅と福島県のいわき市を結ぶ高速路線バス「いわき号」は、東京駅を1時間に1本、午後から夜にかけては30分に1本というペースで出発している超人気路線です。東日本大震災発生当時には特別ダイヤが組まれ、復興を支える足としても活躍しました。
今回のバス旅で乗車するのは、朝10時発の「いわき9号」。途中、友部サービスエリアでの休憩を挟み、およそ3時間のバス旅。いわき駅には定刻13時3分に到着します。
いわきの街は福島県南部、海辺の浜通りと呼ばれるエリアの一番南に位置します。福島県の中で面積も最大、人口も最多の大きな街です。
駅前から目指すのは、塩屋埼灯台。新常磐交通の路線バス「江名経由泉駅前」行に乗って30分ほど、「灯台入口」のバス停で下車すると、遠くに灯台が見えます。
美空ひばりの名曲が生まれた塩屋崎
灯台に向かう海辺の道は、東日本大震災の津波で流され再建されたところです。このあたりの薄磯地区で125名、いわき市全体で347名の方が犠牲になりました。途中にある慰霊碑にお参りし、しばらく歩くと見えてくるのが「永遠のひばり像」です。
像の前に立つと、美空ひばりさんの歌が流れてきました。昭和62年、病に倒れたひばりさんの復帰作として発売された「みだれ髪」は、作詞家の星野哲郎先生が、塩屋崎の海をテーマに書いたと言われています。この像から流れてくるのはその「みだれ髪」のカップリング曲で、ずばり「塩屋崎」という歌です。
さらに進んで灯台のたもと近くまで行くと、今度は白い御影石の「追悼碑」があり、こちらでは「みだれ髪」を聴くことができます。
高台にある灯台への登り口にあるのは、映画『喜びも悲しみも幾歳月』の記念碑。本作は、1957年に公開され大ヒットした木下恵介監督の作品で、この灯台に勤務していた灯台長の奥様が書いて雑誌に掲載された手記がモデルになっています。
さまざまな作品にインスピレーションを与えた塩屋埼灯台。その展望台から壮大な太平洋を大切な人と臨んでみてはいかがでしょうか?
詳しい旅の模様は、9月23日(日)の放送をお楽しみに!
「バス旅スト presented by ウェルネット」番組概要
放送局:TOKYO FMをはじめとするJFN系列全国38局ネット
出演者: 日本大学芸術学部放送学科教授・森中慎也、奥沢菜穂子ほか
TOKYO FM バス旅スト
(バスとりっぷ編集部)