ざっくり、こんな内容
- 低予算で宿泊できる施設の種類と違いをわかりやすく解説
- ホテル・ドミトリー・カプセルホテル・民泊のおおまかな予算も
- 各宿泊施設のメリット・デメリット、お得になる小技もちょっぴりご紹介
低料金で利用できる宿泊施設の種類と違いとは?
旅の予算を押さえたいと思った時、宿泊費にどれくらい使うかは大きなポイント。でもお値段だけで選ぶのはちょっと待って! 宿泊施設は種類によって、かなり違いがあるんです。
ちょっと高めでもサービス満点の宿泊施設の方が結局コスパが良いこともあるし、逆にもっと安めであなたにピッタリの宿泊方法があるかもしれません!
今回は、リーズナブルに宿泊できる宿泊施設の種類と違いをわかりやすく解説!
ホテル、ドミトリー(ユースホステルやゲストハウス)、カプセルホテル、民泊などのざっくり予算と特徴をご紹介します。
目次
シティホテル
ビジネスホテル
ドミトリータイプ
ユースホステル・ホステル
ゲストハウス
カプセルホテル・キャビン型ホテル
カプセルホテル
キャビン型ホテル
民泊
番外編:朝まで営業のスーパー銭湯
安く泊まるなら夜行バス+宿泊のセットプランもおすすめ!
ホテル(シティホテル・ビジネスホテル)
ホテルの種類にはさまざまな分け方がありますが、日本で大きな目安となるのが「リゾートホテル」「シティホテル」「ビジネスホテル」の3パターン。
今回は「リーズナブルな宿泊施設」比較のため、特に「シティホテル」「ビジネスホテル」についてご紹介。
他のリーズナブルな宿泊施設と比べると、ホテルは自分だけの空間が確実に確保できるのが大きな特徴。また、ホテルによりますが、歯ブラシやヘアゴム、タオルやパジャマ、石鹸類のバスグッズなど、部屋の中で使うほとんどのものはアメニティとして揃っていることが多いです。
シティホテル
シティホテルは、ひとり旅から家族連れ、グループ旅行などさまざまな旅行パターンで使える大型ホテル。レストランやバー、エステ、フィットネスジムやプールなど、ホテル内の施設が充実しているのが大きな特徴です。
また、送迎やチェックイン前・チェックアウト後の荷物預かりなどのサービス、小さな子どもや持病のある方への配慮やサポートなどが充実している場合が多く、快適に滞在できます。
ホテルによっては、アメニティが高級ブランドやホテルオリジナルの品だったり、ルームサービスがあったり、朝食をランチに変更できるなど、更なるサービスがあることも。
■料金の目安
1人1泊 10,000円~(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
■メリット
・自分1人もしくは同伴者とのスペースでくつろげる
・旅疲れを癒せる
・ほとんどのアメニティが揃っている
■デメリット
・1人泊だと割高になる場合が多い
■予算を抑える小技
・早期予約割引(45日以上前に予約など)、直前割引(当日予約など)、連泊割引などの割引を活用
・公式サイトから予約するのが最もリーズナブルなことが多い
ビジネスホテル
ビジネスホテルは、シティホテルよりサービスやアメニティがシンプルな分、リーズナブルに宿泊できるのが魅力です。ホテルの中でもビジネス目的(出張)を想定して作られたホテルですが、近年では、ビジネス目的に限らず様々なコンセプトのホテルが台頭しています。
客室は1~2人を想定したコンパクトな形式が多く、種類は多くありません。
また、独自サービスを展開しているホテルチェーンが多いのも特徴。例えば「ドーミーイン」の温泉や夜鳴きそばの無料サービス、「スーパーホテル」の枕や寝具の無料貸し出しや無料朝食サービス、「東横イン」の無料PCや無料朝食サービスなどがあり、リーズナブルなだけでなく高コスパも狙えます!
■料金の目安
1人1泊 5,000円~(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
■メリット
・シティホテルより安く泊まれる
・自分1人もしくは同伴者とのスペースでくつろげる
■デメリット
・1人泊だと割高になる場合が多い
■予算を押さえる小技
・早期予約割引(45日以上前に予約など)、直前割引(当日予約など)、連泊割引などの割引を活用
・交通手段とのパックなど、お得なプランがある場合も
ドミトリータイプ(ユースホステル・ホステル・ゲストハウス)
ドミトリーとは、「寄宿舎、寮、共同寝室」という意味で、日本では主に宿泊施設の相部屋のことを指します。ドミトリーを備えた宿泊施設は、ユースホステルやホステル、ゲストハウスなどと呼ばれています。
ホテルに比べると料金はかなり安価で、宿泊者同士の交流スペースがあるのが特徴。トイレやバスルーム、キッチンは共用。キッチンは食材を持ち込めば自分で料理ができます。共有スペースが多く自由度も高いため、ホテルよりカジュアルな雰囲気です。
部屋は他宿泊者と相部屋で2段ベッドを1つずつ使う形が一般的。同グループでの1部屋貸し切りは予約状況が許せば大概OKしてもらえます。また、近年では、個室タイプの部屋がある宿泊施設もあります。
無料アメニティは付いていないか、あっても歯ブラシとタオル程度ということが多いです。素泊まりが主ですが、簡単な朝食や近隣で使える朝食クーポンが付く場合もあり。
ユースホステル・ホステル
ドミトリータイプの宿泊施設の中でも、24時間対応のフロントが設置されていることが多いのがユースホステルやホステルの特徴。
私の印象では、ゲストハウスよりユースホステルやホステルの方が、カードキー認証など安価の割にセキュリティがしっかりしていると感じる場合が多いです。また、簡単な朝ごはんや提携施設の割引チケットなどのちょっとしたサービスが付いていることが多いな、という感じです。
なおユースホステルとホステルは、基本的にサービス内容は同じ。ユースホステル協会(国ごとにあり、日本では「財団法人 日本ユースホステル協会」)に加盟するとユースホステルを名乗れます。またユースホステル協会に加盟している施設では、ユースホステル会員への宿泊割引がありますよ。
■料金の目安
1人1泊 3,000円~5,000円くらい(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
■メリット
・宿代が安価なだけでなく、自炊などで全体的に予算を抑えられる
・新しい友達ができるチャンス!
■デメリット
・近くに知らない人がいるとくつろげない、眠れない…という人は不向き
ユースホステルの記事はコチラ
ゲストハウス
ゲストハウスの多くは、24時間対応のフロントがなし。また、ユースホステルやホステルよりアットホームな場合が多いです。
私の印象では、ユースホステルやホステルよりゲストハウスの方が、ちょっとしたインテリアや小物が可愛かったり、キッチンの調味料や飲み物などの種類が豊富だったり、長く住んでいるオーナーやスタッフにディープな情報を教えてもらえたりすることが多いな、という感じです。
■料金の目安
1人1泊 3,000円~5,000円くらい(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
■メリット
・宿代が安価なだけでなく、自炊などで全体的に予算を抑えられる
・新しい友達ができるチャンス!
■デメリット
・近くに知らない人がいるとくつろげない、眠れない…という人は不向き
ゲストハウスの記事はコチラ
カプセルホテル・キャビン型ホテル
宿泊施設の中でも「簡易宿所(かんいしゅくしょ)」という分類になるのが、カプセルホテルやキャビン型ホテル。厳密にはドミトリーも同分類ですが、今回はわかりやすくなるよう、分けてご紹介しますね(ほかに合宿所なども含まれますが、ここでは除外)。
基本的にバス・トイレは共用。特にバスは大浴場やサウナなど充実していることが多く、更に無料ドリンクやマッサージ器具の貸出サービスなどがある場合もあり。施設によりますが、基本的にアメニティとパジャマは付いていることが多いです。
また自分のスペースは、カーテンなどで目隠しはできても、施錠することはできません。その代わり、貴重品ロッカーや荷物を繋ぐ施錠チェーンのサービスなどがあります。
カプセルホテル
カプセルホテルは、その名の通りカプセルのようなベッドのみのスペースで眠るための施設。以前は利用できるのは男性のみの場合がほとんどでしたが、最近は女性用エリアがあるカプセルホテルも随分増えました。
カプセル内にテレビやタッチパネル式タブレットがある場合もあり。
■料金の目安
1人1泊 2,500円~5,000円くらい(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
■メリット
・宿泊施設の中では、最安値で宿泊できる
・1人泊向き
■デメリット
・眠っている間、荷物を近くに置いておけない
・近くに知らない人がいるとくつろげない、眠れない…という人は不向き
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キャビン型ホテル
キャビン型ホテルは2009年に「ファーストキャビン」が始め、今ではすっかり定着したスタイルの宿泊施設です。「ファーストキャビン」が「飛行機のファーストクラスのようなくつろぎを」とのコンセプトを掲げている通り、カプセルホテルよりも空間が広いのが特徴。
個室スペースの大きさは、施設や料金によってさまざま。カプセルホテルがちょっと広くなった程度という場合から、机や電気ケトルなどまるで縮小されたビジネスホテルのように設備が整っている場合まであるので、好みで選べるのも魅力です。
■料金の目安
1人1泊 4,000円~8,000円くらい(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
■メリット
・安価ながら、それなりの広さの個別スペースを確保できる(施錠はできない)
■デメリット
・近くに知らない人がいるとくつろげない、眠れない…という人は不向き
民泊
民泊は、一般の民家へ宿泊すること。個人宅を借りる場合や、個人の所有する部屋を借りる形があります。お値段や設備やサービスは立地やオーナー次第となりますが、ホテルよりも安価に宿泊できる場合がほとんど。地元民になったかのような目線で宿泊できるのが魅力です。
気をつけたいのが料金設定。一般的な宿泊施設と違い、1泊の料金に清掃費や予約サイトの手数料がプラスとなる場合が多いです。パッと見た宿泊料金だけではないので、安価な宿を探す場合にはご注意を。
民泊について、予約方法など詳しくはこちらの記事で紹介しています。
番外編:朝まで営業のスーパー銭湯 & 夜行バスとのセットプラン
厳密には宿泊施設ではありませんが、朝まで営業しているスーパー銭湯で仮眠をとるというのも1つの手。共用の仮眠室があり、大概は女性専用エリアも設けられています。
仮眠室内では180度近くまで倒せるリクライニングチェアを利用する場合が多いですが、簡易ベッドやマットレスというパターンもあり。施設によっては有料で個室を借りられる場合も。
夜中でも大浴場が使える場合も多く、予約なしや変則的な時間でも気兼ねなく立ち寄れるのも便利。漫画や雑誌の読み放題サービスや追加料金でマッサージや岩盤浴などを利用できる施設が多いのも嬉しいですね。
ただしロッカー以外は基本的にすべて共用。ゆっくり休むというより、リフレッシュしてさあ次へ! という感じの使い方がおすすめです。
■料金の目安
1人1泊 3,000円~5,000円くらい(あくまで目安。都市や条件によって異なります)
スーパー銭湯の記事はコチラ
安く泊まるなら夜行バス+宿泊のセットプランもおすすめ!
高速バスのオプションプランとして、宿泊がセットになっているものがあります。例えば、VIPライナーやウィラーなどでは高速バスの予約時にオプションとして宿泊施設の予約も可能です。
VIPライナーで名古屋降車時に選択できるオプションには「ホステル わさび名古屋駅前」に1泊1,000円で宿泊できるプランもありますよ!
別々で予約するよりもセットにした方がお得になることもあるのでおすすめです。
安価な宿泊施設は、旅の予算がキビシイ時の強い味方!
ビジネス出張からバカンスまでどんな旅でも、印象を大きく左右するのが宿泊事情。
料金はもちろん、違いや特色も含めて自分好みのものを選べば、各段に旅が快適になりますよ!
ではでは、安全に、快適に、リーズナブルに、旅を楽しんでくださいね。
(陽月よつか)