企業の想いやコンセプトなどを歌にした「社歌」。
中には、実は有名なアーティストが作詞・作曲を手掛けているものもあります。
東京バスグループの社歌も、そんな有名アーティストが作った曲のひとつ。
一時期話題になったのでご存知の方もいるかもしれませんが、2012年に東京バスと大阪バスグループの社歌として作られた曲の作詞・作曲を手掛けたのが、なんとあの「つんく♂」さんなのです。
また編曲は、モーニング娘。などの編曲や演奏を多く手がけている高橋諭一さん、という豪華な製作体制。
さっそくですが、下の動画(↓)がその社歌です。曲とあわせてクオリティの高いPVも製作されています。
ポップなメロディと明るく前向きな歌詞で、いちど聞くと耳に残る曲ですよね。東京バスの社員でもないのに、つい口ずさんでしまうほど。
そこはやっぱりさすがつんく♂さん、ということなのかもしれません。
この曲は、カラオケのJOYSOUND(曲番:733030)でも配信されています。
東京バスの社員さんたちは、カラオケに行ったときにみんなでマイクを回しあって歌うこともあるのだとか。
また、東京バス株式会社のサイト では、この曲のデータをダウンロードすることもできます。
つんく♂さん作詞・作曲の社歌が誕生したきっかけ
そもそも、この社歌はどうやって誕生したのか。
きっかけは、東日本大震災の後のチャリティオークションに、「つんく♂」さんが”歌を作ってあげる権”を出品していたことだったそうです。
東京バスグループの代表取締役である西村晴成さんは、実はつんく♂さんと高校・大学の同級生。そんなつながりもあり、”つんく♂さんに歌を作ってもらう権利”を落札。
以前から作りたいと考えていた社歌の制作を依頼することに決めたそうです。
歌っているのは誰? 動画の出演者は?
動画でこの社歌を歌っているのは、「東京バス合唱隊」となっています。
これは東京バスグループの社員ではなく、つんく♂さんが集めたメンバーとのこと。
一方、このPVに登場する運転手さんやバスガイドさんたちは、実際に東京バスグループで働いているメンバー。
日々のリアルな仕事ぶりや取り組みも紹介することで、安全・信頼を伝えたいという気持ちから出演することになったようですね。
ちなみに、バスガイドで出演の高橋千晶さんは、東京バスにて働きながらも司会者としての活動もしているそうです。福島県での復興を願うイベント「福魂祭」では、2012年より総合司会として毎年3月11日に出演中。
まとめ
そもそも企業にとって「社歌」とは、以前は公式行事の場や、朝礼で職場のメンバーが一緒に歌い士気を高める目的などで作られることが多かったようです。
ただ、最近はその意義が変化してきており、社内よりも社外へのPRという目的が強くなってきている印象。
なので、今回紹介した東京バスグループの社歌のようにキャッチーな曲が好まれる、ということもあるのでしょうね。
以上、「つんく♂」さん作詞・作曲の東京バスと大阪バスグループの社歌についてでした。
※取材協力/東京バス
(バスとりっぷ編集部)