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暑い日のマスクとの付き合い方とは?熱中症予防のポイントも紹介


新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、現在は季節を問わず、外出の際はマスクを着用するのが望ましいとされています。ただ、暑い日のマスク着用は、気温が低い日に比べて心身に負担をかけやすいと言われています。
そこで今回は、暑い日でもマスクと上手に付き合うためのコツや、マスク以外での熱中症予防のポイントをまとめました。


暑い日のマスク着用で大変に感じるケース

気温が高い日にマスクを着用すると、以下のようなシーンで苦労する可能性があります。

■息苦しい
マスクを着用していると通気性が悪くなるため、息苦しさを感じやすくなります。特に暑い日はマスク内部が高温多湿状となり、より強く息苦しさを感じる可能性があります。

■蒸れる
暑い日は汗をかきやすい上、呼気に含まれる水分の影響でマスクの内部が蒸れやすくなります。マスク内部が蒸れると、ベタつきなどの不快感が強くなるほか、女性はメイクが落ちてドロドロになることもあるでしょう。

■肌荒れ
肌荒れの原因となる雑菌や細菌は、高温多湿の環境下ほど繁殖しやすい傾向にあります。また、マスクの当たる部分は摩擦が生じやすいため、繰り返し肌に負担がかかることでニキビや吹き出物などの肌荒れが起こるおそれがあります。


暑い日のマスクとの付き合い方

マスクによる息苦しさや蒸れ、肌荒れなどのトラブルを防止するためには、マスクとの上手な付き合い方を知っておく必要があります。
ここでは、暑い日のマスクとの上手な付き合い方のポイントを4つご紹介します。

■1. 屋外で人と十分な距離を取れるときは、マスクをはずす
新型コロナウイルスの流行が収束していない現在、外出する際は基本的にマスクの着用が望ましいです。マスクを着用し、3密(密集、密接、密閉)を避ければ、感染のリスクを最小限に抑えることができます。ただ、空気がこもらない屋外で、かつ他の人と2m以上の距離をあけられる場合はたまにマスクを外して、マスク内部の熱や湿気を逃がすようにするとよいでしょう。

■2. マスクを着用しているときは激しい運動は控える
激しい運動をすると、体温が上昇し、呼吸も速くなるため、息苦しさや蒸れが助長されるおそれがあります。マスクを着用している間は、強い負荷がかかる運動や作業を避けましょう。

■3. 暑さ対策に役立つマスクを着用する
市販されているマスクの中には、暑さ対策として冷感素材を使ったものや、通気性をアップしたものもあります。これらのマスクは普通のタイプに比べると、マスク内部が高温多湿になりにくい仕様になっているため、息苦しさや蒸れを軽減できます。

■4. マスク用の暑さ対策グッズを活用する
最近では、普通のマスクを簡単に冷感仕様にできるグッズも数多く販売されています。たとえば、ミントやメントールなどの精油を配合したスプレーをマスクに吹きかければ、すーっとした冷感作用を実感できます。アロマにも多用されるミントやメントールにはイライラを鎮める効果も期待できるため、暑さや蒸れから来るストレス軽減にも役立ちます。


マスク以外での熱中症予防のポイントを紹介

暑い日はマスク着用の有無に関係なく、熱中症のリスクが高まります。気温が高くなりそうだと思ったら、日頃の生活の中で以下のような熱中症対策に取り組みましょう。

■こまめに水分補給する
人は体温が上昇すると、発汗によって体内にこもった熱を放出しようとします。そのため、脱水症状に陥ると体内の熱をうまく発散できず、熱中症のリスクが高まります。[注1]
暑い日は、のどが乾いていなくてもこまめに水分補給を行い、脱水症状に陥らないよう注意しましょう。また、汗にはナトリウム(塩)も含まれていますので、水分補給を行うときは塩分も適度に摂取することが大切です。

■暑さを避ける工夫を行う
気温が上がりそうな日は、体温が上昇しすぎないよう、服装や持ち物で暑さを避ける工夫を採り入れることが大切です。たとえば、通気性の良い服を着る、帽子や日傘で直射日光を避けるなど。少しでも体調が悪くなったら、涼しい室内に移動するか、木陰などで十分な休憩を取りましょう。

■冷房機器を積極的に活用する
冷えが気になるからといって、暑い日にエアコンを使わないと、熱中症のリスクが高まります。エアコンは適切に使用すれば過度に体を冷やすことはありませんので、暑い日は積極的に活用することをおすすめします。エアコンがない家庭では、窓を開けて外気を取り入れたり、扇風機を使用したりすると、室内が高温多湿になるのを防ぐことができます。

■暑さに負けない体づくりを心がける
暑い日が長く続くと、体がだんだんと暑さに慣れてきます。これを「暑熱順化」といい、同じ体温でも、順化前に比べると発汗量が多くなり、体内の熱を効率よく発散できるようになります。[注2]
暑熱順化は、やや暑い環境下で、ややきつめの運動を行うことで獲得できますので、日頃から毎日30分ほどのウォーキングを行うなど、暑さに負けない体づくりを意識しましょう。

[注1]環境省 熱中症予防情報サイト:熱中症の基礎知識
[注2]環境省 熱中予防情報サイト:熱中症を防ぐためには[pdf]


暑い日は、マスクと上手に付き合ってストレスを軽減しよう

暑い日にマスクを着用すると、息苦しさや蒸れ、肌荒れなどに悩まされやすくなります。屋外で他人と十分な距離を取れるときはマスクをはずす、暑さ対策用のマスクを使用するなどの工夫を採り入れ、マスクと上手に付き合っていくことが大切です。また、暑い日は熱中症のリスクが高まりますので、こまめに水分補給を行ったり、涼しい服装を意識したりして、熱中症の予防に努めましょう。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の天気や予想気温などをもとに、快適に過ごせる服装を提案する「服装指数」をサイト上で公開しています。服装選びに迷ったときは、ぜひご活用ください。

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