「明日の朝は放射冷却現象が強まるため、内陸部を中心に冷え込みが強まるでしょう」
テレビでこんなフレーズ、聞いたことありませんか?今回は「放射冷却」について解説します!
放射冷却現象とは
「放射冷却」とは、物が外へ熱を出して冷えることです。
例えば、寒い夜に布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜間曇っていると雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱はどんどん空へ逃げてしまうため冷え込みが強くなるのです。
放射冷却は昼でも?
「放射冷却」ですが、実は昼夜問わず起きています。
ただし、昼間は太陽からの熱を受けており、その受け取る熱のほうが大きいため暖かくなります。夜間は上述のとおり、雲があるかどうか(布団をかけているか否か)で逃げていく熱の量が決まるので、雲がなく晴れているほうが「放射冷却」が強くなります。
放射冷却が強くなると予想された時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。防寒対策を万全にし、暖かくしてお過ごしください。