首元を温めてくれるマフラーは、寒い時期に大活躍するファッションアイテムのひとつ。毎日マフラーを巻いて出かけるという人もいますが、マフラーには目に見えない汚れがたまっているので、シーズン中はこまめにお手入れすることが大切です。ただ、誤った方法でお手入れすると、色あせや縮みなどが起こる原因となりますので、正しい洗濯方法や干し方をチェックしておきましょう。
今回は、マフラーの正しい洗濯方法と基本的な干し方、お手入れ方法、注意点について解説します。
マフラーの正しい洗濯方法
お気に入りのマフラーになるべくダメージを与えずに洗濯するには、いくつかのコツを押さえる必要があります。ここでは、マフラーの正しい洗濯方法を3つのステップでご紹介します。
■ステップ1. 洗濯表示をチェックする
マフラーの洗濯方法には、洗濯機を使う方法と手洗いする方法の2つがあります。どちらの方法で洗えるか確かめるために、まずはマフラーのタグに印字された洗濯表示をチェックしてみましょう。洗い桶のマーク(2016年11月30日まで適用された旧表示では長方形の洗濯機マーク)がついたものは、基本的に家庭用洗濯機で洗うことが可能です。[注1]
逆に、洗い桶マークに×が描かれているものは洗濯処理ができませんので、専門店でお手入れを依頼しましょう。一方、洗い桶に手の絵が描かれているマーク(旧表示は「手洗イ」の文字あり)がある場合は、液温40℃以下で手洗いすることを条件に、家庭でのお手入れが可能です。手洗い方法については後述します。
[注1]消費者庁:洗濯表示(平成 28年12月1日以降)
消費者庁:洗濯表示(平成28年11月30日まで)
■ステップ2. 目立つ汚れは下処理する
食べこぼしやメイク汚れなどが付着している場合は、洗濯機に入れる前に下処理を行っておくと効率的です。おしゃれ着洗い用洗剤を原液のまま汚れに付け、指で押さえて軽くなじませましょう。
■ステップ3. 洗濯ネットに入れる
マフラーをたたんで洗濯ネットに入れます。フリンジは洗濯している途中で絡まりやすいので、内側になるように折りたたむのがポイントです。
■ステップ4. ドライコースで洗濯する
おしゃれ着洗い用の洗剤を使用し、ドライコースまたは手洗いコースなどの弱水流モードで洗濯します。
■手洗いの場合
マフラーを手洗いする場合は、水を張った洗面器で押し洗いします。具体的な手順としては、洗面器におしゃれ着洗い用の洗剤を溶かし、洗濯ネットに入れたマフラーを静かに沈め、数分間ほど優しく押し洗いします。その後、洗面器の水を捨て、新しい水を張って同じ手順ですすぎ洗いを行います。泡が流れるまで、何度か水を替えながら丁寧にすすぐのがポイントです。すすぎ終えたら、大判のバスタオルなどでマフラーをはさみ、水気を吸い取ります。
マフラーの基本的な干し方
洗濯したマフラーを干すときは、型崩れを防ぐために、なるべく平干しにします。平干し専用のハンガーがあればベストですが、ない場合は2本のハンガーの間を通してM字型に干すと、型崩れを予防できます。ただ、軽い素材のマフラーをこの方法で干すと風で飛ばされる可能性がありますので、強風の日は室内に干した方が安心でしょう。
最近はマフラーをバネ状のバーで優しく押さえて固定するハンガーも販売されていますので、そちらを活用するのもおすすめです。なお、洗濯表示の干し方のマークの左上(旧表示では右下)に斜線が入っている場合は、直射日光が当たらない場所で陰干しします。
マフラーのお手入れ方法・注意点
マフラーをきれいな状態で長持ちさせられるよう、日頃から行っておきたいお手入れ方法と注意点をご紹介します。
■1. アイロンはスチームを使ってふんわり仕上げる
洗濯表示に「アイロン可」のマークがあるマフラーなら、使用後や洗濯後についたしわをアイロンで伸ばすことができます。ただ、アイロンを強く押しつけたり、高温で仕上げたりすると色あせや型崩れの原因となりますので、アイロンは弱モードにし、あて布の上から優しくかけることを心がけましょう。スチーム機能をオンにすれば蒸気の力でしわが伸びるので、過度に力を入れる必要はありません。
■2. フリンジをブラッシングする
フリンジは繊維同士が絡まりやすいので、洋服ブラシでブラッシングし、毛並みを整えておくことが大切です。乱暴にブラシをかけると、フリンジがほつれたり、抜けたりする可能性がありますので、ブラシを持つ手とは反対側の手でマフラーを押さえつつ、根元から毛先に向けてやさしくブラッシングしましょう。
マフラーを正しくお手入れしてきれいな状態をキープしよう
マフラーは首元に巻くものなので、汗や皮脂、メイクなどの汚れがつきやすい傾向にあります。汚れたマフラーが首や顔に触れると肌荒れの原因になることもありますので、定期的にお手入れをし、きれいな状態をキープしましょう。
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