日常生活の中で、たまに「あれ、これってどう読むんだっけ?」という漢字に出くわします。プライベートの時ならさして問題ないですが、ビジネスシーンで読めないと赤っ恥をかくことも…。常識ある大人として、また後輩たちから尊敬されるためにも、今回はこれだけは知っておきたい「読めそうで読めない市名の漢字」をまとめてみました。
枚方市
読み:ひらかた(し)
まずは肩慣らし的に大阪府の市から一題。お皿を数える際に使う「枚」の字があるので、ついつい「まいかた?」と読んでしまう人がいるかもしれませんが、正しくは「ひらかた」です。枚方と言えば関西の少年少女が一度はお世話になる「ひらかたパーク(通称:ひらパー)」がある市なので、関西出身者なら大抵読めるはず。
各務原市
読み:かかみがはら(し)
名古屋への通勤圏内のためベッドタウンとして発展している岐阜県の各務原市。こちらも東海地方出身の方ならほぼ読めると思いますが、馴染みのない他県民からするとまず読めません。使われている漢字は簡単なのに…初見の人はほぼ「かくむはら?」と読んでしまうはず。
指宿市
読み:いぶすき(し)
もはや難読漢字としても定番となっている指宿市。鹿児島県は薩摩半島の南部に位置する地方都市で、地熱によって温められた砂の中に埋まる「砂風呂」で有名です。そら豆とともにオクラの生産が盛んなのですが、実はオクラの別名こそ「貴婦人の指」。思わぬところで“指”繋がりがあるのも面白いですね。
南国市
読み:なんこく(し)
高知県にあるので思わず「なんごく」と読んでしまいそうですが、正しくは「なんこく」です。高知龍馬空港があり高知県観光の玄関口になっているため、知らないうちに降り立っている人も多いはず。大きな声では言えませんが、高知自動車道の南国SAの読みが「なんごくサービスエリア」になっているのはご愛嬌です。
御所市
読み:ごせ(し)
「ご、ごしょし?」。初めて見た人ならそう読んでしまっても不思議じゃないですよね。奈良県の西南端に位置する御所市は奈良県内の市の中では最も人口が少ない都市です。
下松市
読み:くだまつ(し)
山口県の瀬戸内海に面した下松市。「下」の字は「下(くだ)る」とも読むので、初見でも何とか読めないこともないですが…。やっぱり「したまつ」や「しもまつ」と読まれてしまいがち。牛骨ベースのスープでいただく「牛骨ラーメン」がご当地グルメとして有名で、いなり寿司とセットでいただくのが下松流なんだとか。
白石市
読み:しろいし(し)
「しらいし」ではなく「しろいし」です。宮城県庁がある仙台市のすぐ南に位置する白石市は、油を使わずに練り上げた「白石温麺」が名物です。「温麺」は「おんめん」ではなく「うーめん」と読むので、ご当地グルメも読めそうで読めない漢字カテゴリーですね(笑)。ちなみに千葉県にある白井市も「しろい(し)」と読む一方、福島県にある白河市や埼玉県の白岡市は「しらかわ、しらおか」と読むので注意が必要です。
杵築市
読み:きつき(し)
昔話でもよく出てくる「杵(きね)」の字が使われているので、「きねつき」と読んでしまいそうですが「ね」は発音しません。大分県の市で東部は別府湾に面し、西部は高い山に囲まれているという場所です。このような土地の高低差を活かしたお茶作りが盛んで、全国のブランド茶と肩をならべる「きつき茶」が有名です。
合志市
読み:こうし(し)
「ごうし」ではなく濁らず「こうし」が正解。九州屈指の大都市・熊本市のすぐ隣に位置するため熊本県民なら誰しもが読めるはず。都会へのアクセスが抜群でありながら、市の東側には豊かな自然が残る阿蘇エリアがあるため子育て世代からの人気が高まっています。
東御市
読み:とうみ(し)
長野県の小諸市と上田市の間にある東御市は、「東部(とうぶ)町」と「北御牧(きたみまき)村」が合併してできた市です。それぞれ東部と御牧の頭文字を取って「とうみ」と読みますが、「とうごし?」「とうぎょし?」と読み間違えられてしまうことが多いです。なお東御市は農畜産物の生産が盛んで、ワインなどの醸造も行われる自然豊かなところ。北国(ほっこく)街道の宿場町として栄えた「海野宿」の町並みが残り、歴史を感じながら散策を楽しむこともできます。
匝瑳市
読み:そうさ(し)
「匝」の字も「瑳」の字も普段あまり見かけないので“読めそうで読めない”カテゴリーとは外れるかもしれませんが、難読市としてここは外せません。千葉県東部にある都市ですが関東出身者でも正しく読める人はわずか。市の東部が太平洋に面しており、九十九里浜ではサーフィンをはじめとしたマリンスポーツが盛んです。
読めそうで意外と読めない市名の数々、いかがでしたでしょうか。難読都市と同じ都府県出身の人なら読めるかもしれませんが、他県民からすると意外と読めないもの。出張が多い人や日本全国に取引先があるビジネスマンは、間違った読み方をして赤っ恥をかかないよう注意したいものです。