キャンプを楽しむために重要になるのが、キャンブ場でのタイムスケジュールです。慣れてくれば感覚で進められますが、初心者はどの作業にどれくらいの時間がかかるのか分からず、気がついたら予定の時間を大幅に過ぎてしまうなんてことがよくあります。
そうならないためにも、まずはスタンダードなキャンブ場でのスケジュールを把握しましょう。ここでは一般的なスケジュールと、スケジュール管理するときに気をつけるべきポイントについて、わかりやすく解説していきます。
1泊2日でのキャンプスケジュール
まずは1泊2日でキャンプをするときに、どのようなタイムスケジュールにすればいいのか例を見ていきましょう。
〇1日目
13:00 チェックイン・設営開始
16:00 夕食準備開始
17:30 夕食
20:00 後片付け
21:00 消灯
〇2日目
07:00 朝ごはん
09:00 撤収作業開始
11:00 チェックアウト
こうやって見ると、遊びに使える自由時間が思ったほどないことに気づくはずです。キャンプでは何らかの作業をしている時間が多く、子どもたちと一緒に遊べる時間は限られています。たくさん遊びたいという人は、チェックインの時間を早めるなどの工夫をしましょう。
それぞれの作業の中で、気をつけるべきポイントを解説していきます。
明るいうちにテントの設営を終えよう
キャンプ場に到着し、チェックインを済ませたら、まずはテントの設営を始めましょう。子どもがいると遊んでからテントの設営をしたくなりますが、慣れないうちはテントを組み立てるだけでも時間がかかります。夕方になって薄暗くなると作業効率も落ちます。
そうならないためにも、まずはテントを設営し、寝袋なども敷いていつでも就寝できる環境を整えましょう。テントの設営をして、くつろげる環境が整うまで1時間はかかります。慣れていない場合にはもっと時間がかかることもあります。
子どもがいる場合には、設営の手伝いをしてもらえば退屈することもないでしょう。大人がやってしまうほうが効率はいいのですが、設営の体験をさせることが子どもにとっての貴重な思い出になります。
13時チェックインで、設営が完了するのが14時ですので、夕食準備まで2時間確保できます。2時間もあっという間に過ぎてしまいますので、この時間に何をするかもあらかじめ決めておきましょう。
食事の準備から食べ始めるまで1時間かかる
夕食準備の開始は16時が目安。そんなに早く始めるの?と思うかもしれませんが、炭への火起こしから始めると、夕食の準備から食事開始まで1時間はかかります。家で調理するのとは違って、何をするにしても時間がかかることを頭に入れておいてください。
仲間とキャンプをするのであれば、それぞれの役割を決めておくとスムーズに動けます。バーベキューのために炭に火を起こす班と食材をカットする班、テーブルや椅子のセットをする班などに分けて行動しましょう。
慣れないうちは、下ごしらえをすべて自宅で済ませておくのもおすすめです。そうすることで、キャンプ場での作業は炭に火を起こすだけで済みますので、食事の準備に手間取ることがありません。
料理の種類が多いほど時間がかかるので、最初は少なめのメニューが理想。バーベキューやカレーなどのメインだけを作って、あとは缶詰やレトルト食品を使うのもおすすめです。育ち盛りのお子さんがいる場合には、カップラーメンなども用意しておきましょう。
時間に余裕をもって撤収する
キャンプをするときに気をつけたいのが、チェックアウト時間をオーバーしないことです。チェックアウトの時間はキャンプ場によって違いますが、ほとんどが10〜12時までとなっています。この時間をオーバーしないようにスケジュールを立てましょう。
ポイントはチェックアウト時間の2時間前に、撤収作業を開始することです。少なくともチェックアウト時間の30分前に、すべての荷物が片付いている状態を目指してください。
スムーズな撤収のために、朝ごはんはカセットコンロやガスバーナーを使って、手早く作りましょう。パンにソーセージやスクランブルエッグを挟むだけでも、キャンプ場ではごちそうになります。それにインスタントのスープがあれば立派な朝ごはんの完成です。
撤収をするときには「来たときよりもきれいにして帰る」が基本。間違ってもゴミなどをそのままにして帰らないようにしてください。キャンプ場にゴミ捨て場があれば、きちんと分別して捨てさせてもらい、ゴミ捨て場がないなら持ち帰って捨てましょう。
最初はこのようにやらなくてはいけないことに追われる形になりますが、繰り返しているうちに時間の管理が上手くなり、キャンプ場でものんびりと過ごせるようになります。そうなるまでは、やるべきことを覚えるためにも自分で決めたスケジュールで動いてみてください。