気楽に外食に行きにくいこのご時勢。テイクアウトも、お惣菜も、食べつくした…そして、自分で作るメニューにも少し飽きてしまった、そんな方もいるのではないでしょうか?そのような時にはレシピを見直してみるのがおすすめ!新しいレシピで味に変化が出れば、料理の腕も、作るモチベーションも、あがるかもしれません。
そこで今回から定番の料理をアップデート・格上げするレシピをシリーズでご紹介します。思っているよりは簡単に、しかも想像以上の美味しさで、あなたのおウチご飯の定番になるかもしれませんよ!
今回はナポリタン!
ナポリタンは、実は日本発祥なのをご存知でしたか?由来やルーツなど諸説ありますが、スパゲティーは戦後の進駐軍を通じて日本に入ってきたと言われています。その後、神奈川県横浜市にあるホテルニューグランドがGHQに接収されていた時期に、当時の総料理長がナポリタンを考案したとされています。一般にはパスタ類はとても高価で、喫茶店や洋食屋でハレの日に食べるようなものでした。
1970年代頃から、当時のファミリーレストランブームもあり、家庭の食卓でもスパゲティーがのぼるようになりました。さらに学校給食でも取り入れられて、子どもたちの人気メニューに。1990年代のイタ飯ブームまでは、スパゲティーといえば、「ミートソース」か「ナポリタン」の2択がほとんどでした。
ホテルニューグランドのナポリタンは、当時貴重で高価だった生のトマトを使用してソースを作りましたが、街の洋食屋さんや喫茶店では、概ねケチャップを使った手軽なナポリタンがふるまわれました。どちらのナポリタンにも共通するのは、麺を茹で置いておくこと。もっちりとした食感を出す工夫がなされています。
作ってみる前に…
今回ご紹介するレシピは洋食屋さんや喫茶店のケチャップを利用したナポリタンです。ほとんどの材料は手軽に購入できるものばかりなのですが、洋食屋さんらしいナポリタンを作るためにも、ぜひ揃えていただきたいものがあります。それは太めのスパゲティーの麺です。2.0mm〜2.2mm程度の太さがおすすめです。乾麺のうどんを茹でるときのように、およそ15〜20分ほど茹で時間がかかってしまうのですが、この麺の食感はナポリタンに欠かせないものです。また、ナポリタンの一般的な『茹で置いておく』という工程を、家庭用にアレンジしました。麺を茹で始めてから食材を準備しても、大抵は間に合いますので、パスタ料理を作る時によくある、麺の茹で上がり時間の忙しさがありません。レシピ内にある「ベーコン」は、お好みでハムやウインナーなどに変更可能です。
それでは作ってみよう
<材料>
スパゲティー 80g
玉ねぎ 1/2個
ピーマン 1個
しいたけ 1個
ベーコン 2枚
バター 10g
オリーブオイル 小さじ1
パプリカパウダー(赤) 少々
ビーフコンソメ 小さじ1/4
ケチャップ 大さじ2
牛乳 大さじ1
パルメザンチーズ お好みで
<作り方>
1. 大きめの鍋でたっぷりの湯を沸かします。沸騰したら、分量外の塩を入れて、スパゲティーを茹で始めます。
2. 玉ねぎは太めにスライスをします。ピーマンは種とヘタを除いて、横に千切りにします。しいたけは石突きを除いて千切りにします。ベーコンは1cm程度の幅で切り分けます。
3. スパゲティーの茹で時間は表示より2分ほど長めに茹でてください。スパゲティーの茹で時間が残りおよそ7分になったところで、材料を炒め始めていきます。
4. フライパンにオリーブオイルとバターを入れて、中火にして熱します。
5. 完全にバターが溶けて、ふつふつと泡が立ってきたら、強火にして、野菜とベーコンを炒めていきます。
6. 野菜が少ししんなりしてきた頃に、スパゲティーが茹で上がるかと思いますので、しっかり湯切りをして、加えます。
7. コンソメとパプリカパウダーを加えて、水分を飛ばすように、混ぜ炒めます。
8. ケチャップを加えて、よく絡ませます。
9. ケチャップがしっかり絡まったら、牛乳を振り入れて、サッと混ぜ合わせたら出来上がりです。
10. お皿に盛り付けて、パルメザンチーズをお好みで振って、お召し上がりください。
自分で作るご飯が、まるで洋食屋さんの味わいに!ぜひ試してくださいね。