全国的に雨が降りやすい状態が続く梅雨時は、洗濯物の悩み事が倍増する時期でもあります。晴れの日と同じ感覚で洗濯すると、「洗濯物が乾かない」「嫌なニオイがする」といったトラブルに見舞われかねません。梅雨時でも気持ちよく洗濯するために、気を付けなければならないことや、上手な対処方法をあらかじめチェックしておきましょう。
今回は、梅雨時の洗濯の問題点や、とくに気を付けたいポイント、洗濯物を早く乾かすコツなどをまとめました。
梅雨時の洗濯で心配なこと
梅雨時の洗濯は、晴れた日に比べてトラブルや問題が起こりやすくなります。
ここでは、梅雨時の洗濯でとくに心配なことや、よくある悩みを3つご紹介します。
■1. 洗濯物が乾かない
梅雨時は湿気が強いため、洗濯物を干してもすっきり乾かないことが多々あります。とくに、トップスの脇の部分やボトムスの股の部分などは生地が重なりやすく、長時間干しても生乾きになることが多いようです。
■2. 生乾き臭がする
洗濯物を生乾きのまま長時間放置していると、高温多湿の環境を好む雑菌が繁殖し、嫌なにおいを発するようになります。雑菌は食べかすや皮脂などをエサにするので、洗濯物の汚れが十分落ちていないと生乾き臭が発生しやすく、場合によっては洗い直しが必要になります。
■3. 部屋のスペースが狭くなる
雨が降っているときは洗濯物を部屋干ししなければなりませんが、大量の洗濯物をあちこちに干していると、生活スペースが狭くなってしまいます。また、濡れた洗濯物を部屋干しすると室内の湿度が上がるため、蒸し暑さに悩まされたり、部屋の中にかびが生えたりすることもあります。
梅雨時の洗濯で気をつけること
梅雨時の洗濯のトラブルを最小限に抑えるために、日頃から注意しておきたいポイントを4つご紹介します。
■1. 洗濯物を溜め込まない
洗濯物を一度に大量に干すと、周囲の湿度がぐっと上がってしまい、洗濯物の乾きが遅くなります。雨の日が続くと洗濯のタイミングを逃してしまいがちですが、梅雨時こそ洗濯はこまめに行い、一度に干す量をできるだけ少なくすることが大切です。
■2. 洗濯物は狭いスペースに密集して干さない
洗濯物は風に当たらないと水分を飛ばせないので、狭いスペースに密集して干すと、薄手のものでも乾きにくくなります。ワンルームなどで洗濯物を干すスペースを広く取れないという場合は、一度に干す量を少なめにし、なるべく洗濯物同士の間隔を空けるようにしましょう。
■3. 洗濯物の汚れはしっかり落とす
生乾き臭やカビの原因となる雑菌は、食べかすや皮脂などをエサにして繁殖します。頑固な汚れがついている場合は、あらかじめ下洗いや部分洗いを行い、汚れが残らないよう工夫しましょう。また、一度に大量の洗濯物を詰め込むと、洗濯機の洗浄力が落ちてしまいます。規定の容量をしっかり守ることが大切です。
■4. 洗濯機のフタは乾くまで開けておく
使用したばかりの洗濯機のフタをぴったり閉じてしまうと、内部に湿気がこもってしまい、雑菌やカビが繁殖する原因となります。洗濯を終えたら、洗濯槽が乾いて湿気がなくなるまで、しばらくフタを開け放しておきましょう。
梅雨時の洗濯物を早く乾かすコツ
梅雨時の洗濯トラブルを予防するには、なるべく早く洗濯物を乾かす必要があります。以下では、じめじめした梅雨の日の洗濯物を早く乾かすためのコツを4つご紹介します。
■1. 洗濯物同士の間隔を空ける
洗濯物を乾かすときは、衣類同士が重ならないよう、なるべく間隔を空けて干すようにします。また、洗濯物は丈の長いもの→短いもの→長いものの順に並べていくと、空気の通り道ができて洗濯物が乾きやすくなります。洗濯物を干すスペースが取れないときは、簡単に組み立てられる室内物干しなどを活用して、新たなスペースを確保しましょう。
■2. エアコンやサーキュレーターを使用する
室内は空気が停滞しやすいので、エアコンやサーキュレーターを使用して強制的に空気を動かしましょう。洗濯物に風を当てるときは、空気の流れに対して洗濯物を並行に干すと、風が抜けやすくなります。なお、洗濯物を干している部屋は湿度が高くなりやすいので、定期的に換気を行い、空気中の水分を外に逃がしてあげると、より乾燥効率が高くなります。
■3. 除湿器を使う
部屋の中に濡れた洗濯物を干していると室内の湿度が上がるので、除湿器またはエアコンの除湿モードを使って湿気を取り除きましょう。衣類の乾燥機能が付いた多機能タイプの除湿器を利用すれば、洗濯物に風を当てながら水分を取り除くことができます。
■4. アイロンをかける
洗濯物を干す前に、アイロンをかけて衣類の水分を蒸発させておくと、そのまま干すよりも早く乾かすことができます。もともと速乾性の高い薄手の衣類なら、アイロンをかけただけで乾くものもありますので、急いでいるときにおすすめです。
梅雨時の洗濯物の悩みは、早く乾かすコツを取り入れることで解決できる
じめじめとした梅雨時は、洗濯物をそのまま干してもなかなか乾かず、生乾きやニオイ、カビなどのトラブルが起こりやすくなります。梅雨時に洗濯物を干すときは、エアコンやサーキュレーター、除湿器を活用したり、干し方を工夫したりして、なるべく短時間で乾かすようにしましょう。
洗濯物を外干しするべきか部屋干しするべきか迷ったときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の洗濯指数のチェックがおすすめです。予想される天気や降水確率、気温などに応じて、その日に適した洗濯物の干し方を確認できます。当日の洗濯物の干し方を知りたい方はもちろん、洗濯のタイミングを調べたい方も、ぜひご活用ください。