2021年の節分は2月2日です。2月3日に豆を買いに行ったら、もう売ってなかったなんてことにならないように注意しましょう。「節分って決まった日じゃないの?」と思うかもしれませんが、節分は旧暦の影響を受けるので必ずしも決まった日になるわけではありません。
そこで今回は、なぜ今年は節分が2月2日になるのかについて解説していきます。また、節分は邪気が生まれやすい時期ですので、邪気払いをして気持ち良く春を迎えるための掃除方法についてもご紹介します。
今年の節分が2月2日になる理由
節分は読んで字の如く、季節を分ける日のことです。元は立春・立夏・立秋・立冬の前日のことを示し、現在では立春の前日が節分と呼ばれます。立春は二十四節気の1つで、二十四節気は太陽に対して地球がどの位置にあるかを示します。
地球は太陽の周りを周回しており、1周するのにかかる時間が365日、すなわち1年です。ただし、実際には地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は365.2422日で、1年間で約6時間ずつズレてしまいます。これを補正するのが閏年です。
ところが閏年も完全にズレを修正できるわけではなく、実際には約45分だけ多く補正してしまいます。通常なら地球は2月4日に立春の位置を通過しますが、この45分のズレの積み重ねにより、2021年は2月3日に地球が立春の位置を通過します。これにより節分も2月2日になったというわけです。
昭和60(1985)年から35年も節分の日が2月3日だったので、「節分=2月3日」と覚えてしまったかもしれません。実際には太陽と地球の位置の関係で、必ずしも節分が2月3日になるわけではないということを覚えておきましょう。
【参考】
秋分の日が動き出す|国立天文台
節分の邪気を払うために部屋をきれいにしよう
節分が2月2日になったことで、それほど生活に変化はないかもしれませんが、そもそも立春というのは1年の始まりにあたり、節分は大晦日ということになります。この節分には邪気が高まりやすいとされ、この邪気を払うために豆まきが行われます。
豆まきもいいのですが、豆が部屋のあちこちに散らかって大変ですよね。ですので、今年はお家時間が増えたことですし、邪気払いのための掃除をしてみませんか?邪気払いといってもそれほど難しいことではありません。次の3ステップに従って行ってください。
1.部屋の空気を入れ替える
2.水回りを中心に掃除する
3.部屋の4隅をきれいにする
まずは部屋の窓やドアを開けて、空気の入れ替えを行いましょう。冬は寒いので天気が良く、比較的気温が高い日がおすすめです。その状態で、まずは水回りを掃除してください。風水でも水回りは悪い運が溜まりやすい場所ですので、トイレやお風呂、キッチンを徹底して磨きましょう。
さらに邪気は部屋の4隅に溜まりやすいとされていますので、家具や家電の裏になりやすい部屋の4隅もきれいにしましょう。年末の大掃除で断捨離はできているなら、あれこれ捨てる必要はありませんが、捨て忘れたものがあるなら、節分までに処分しましょう。
お香を焚いて清々しい気持ちで春を迎えよう
部屋がきれいになったら、仕上げにお香を焚いてください。お香の煙は邪気を吸い取る効果があるとされており、掃除で払いきれなかった邪気をまとめて取り除いてくれます。好きなお香を焚くことで、部屋の居心地が良くなる効果も期待できます。
・玄関
・水回り
・リビング
お香を焚く場所としておすすめなのが、この3ヶ所です。玄関は気の出入り口とされており、邪気もここから入ってきます。でもお香を焚いておけば、邪気が玄関から入ってくることができなくなります。掃除の後だけでなく、節分の日にも焚いておきましょう。
すでにお伝えしましたように、風水では水回りが運気に影響すると言われています。きれいな状態を保ちつつ、良い香りで満たしておきましょう。
そして忘れてはいけないのが、人が集まるリビングです。リビングから邪気がなくなれば、家族の関係も良くなり、健康にも良い影響を与えるはずです。ただし、家族それぞれに香りの好き嫌いがありますので、焚いたお香が苦手ではないか確認しておきましょう。
お香の煙に邪気が吸い取られるので、その煙は外に出さなくてはいけません。「鬼は外」ですね。お香を焚いているときには、窓やドアを開けておいてください。部屋を新鮮な空気で満たして、清々しい気持ちで春を迎えましょう。