「天気の子」の主人公とヒロインを演じた醍醐虎汰朗(だいごこたろう)さんと森七菜(もりなな)さん。自称「天気オタク」の気象予報士・奈良岡希実子(ならおかきみこ)さんのお天気推しで、かなりお天気の世界への興味が深まった様子です。そこで締めくくりとして企画されたのが「お天気クイズ」。「へえ、なるほど」という問題もありますから、皆さんもぜひご一緒に! 「○か×か」で答えてください。
問1:六本木ヒルズ屋上の気温は地上と同じ?
お天気クイズ1問目は、2人にとっても見覚えのある六本木ヒルズから見た景色パネルを出しながら。2人の回答は、醍醐さんが○で、森さんが×。
六本木ヒルズの高さはどれくらいかわかると答えも考えやすいと奈良岡さん。「高度が100メートル上がるにつれ気温は0.6℃下がると言われています。六本木ヒルズは238メートルあるんですが、それで計算すると屋上は1.4℃下がることになります」
正解:×
×を選んだ森さんが正解ですが、「でも1.4℃ってどれくらいですか? あんまり体感だと変わりませんよね」と醍醐さん。ちょっと悔しそうです。
問2:「気象神社」の絵馬の形はてるてる坊主である
次は「気象神社」にまつわる問題。日本で唯一の気象神社は、東京の高円寺氷川神社境内にあり、気象予報士試験の合格を願う方、結婚式の晴天を願う方が多く参拝に訪れているそうです。2人も気象神社にお詣りしたことがあるとのことで、2人とも選んだ答は×。
正解:×
「日本気象協会の職員もお詣りしていますし、私も気象予報士試験の合格祈願に行きました」と奈良岡さん。ちなみにこの神社の絵馬は「下駄」で、願い事を書いた下駄が境内にはたくさん奉納されています。
また、後朱印にはお日さまや下駄のイラストもあしらわれていて、「可愛い」と人気です。てるてる坊主はお守りになっていて、「これもいただいてきましたよ」と醍醐さんは付け加えてくれました。
問3:「かなとこ雲」の名前の由来は地名である
3問目は、「天気の子」トリビアにも登場した「かなとこ雲」にまつわる問題です。映画ではヒロインの陽菜(ひな)がこの雲の上にまで行くシーンがあり、奈良岡さんは「実際あのあたりは氷点下50℃以下なんですよ」とトリビアな知識を披露してくれました。
「『かなとこ』って田舎の方にありそうな地名ですよね」と醍醐さん。森さんは「どんな漢字を書くんですか?」と質問。「漢字言うとバレちゃうかも」という奈良岡さんの言葉を聞いた森さんは×、醍醐さんは○。
正解:×
「『かなとこ』というのは金属を加工する時使う作業台なんです。形が似ているからこの名前が付きました。『鉄床』と書きます」と奈良岡さん。醍醐さんはまたしても悔しそう。
問4:雲の種類は全部で100種類である
「天気の子」のアフレコをきっかけに空への興味が増えたという2人は、それぞれ自信ありげに醍醐さん「×」、森さん「○」の札を出します。
正解:×
「100種類もないんじゃないかな」と予想していた醍醐さんは、やっぱり最近空を見上げてますからね」と喜びます。でも奈良岡さんが「本当は10種類」と解説すると「そんなに少ないんですか!」と驚く2人。
「空にはいろいろな雲が浮かんでいるんですが、大きく10種類に分類されます。雨を降らせる乱層雲や、空の高い所にある巻層雲、雷の原因になる積乱雲の一つがさっきの鉄床雲です」
他には巻積雲、高層雲、高積雲などがあり、それぞれの形によってさらに名前が付けられています。
問5:天気予報の「曇り」は空全体の5割以上が雲に覆われている状態である
いよいよラストの問題。「これを当てた方が優勝ということにしましょう」と奈良岡さんが煽ります。醍醐さんは「これって受験の理科とかに出てきそうな問題ですね」、森さんは「あー、聞いたことあるんですね」と記憶を振り絞ります。「さっき(お天気キャスター体験の時)は曇りって言いましたよね」
奈良岡さんは「あの時は『雲の多いお天気』でしたね。ふふふ……」とヒントのような言葉をちらりと。
そして考えて選んだ答えは2人とも「×」。
正解:×
「はい、2人とも正解です!」の奈良岡さんに「おーっ!」と喜ぶ2人。「空全体の9〜10割が雲に覆われていれば曇り。今日のように8割ぐらいまででも晴れなんです」
2人は「へぇ〜〜っ!」と驚きます。奈良岡さんのおかげ(?)で見事引き分けになったお天気クイズ勝負、皆さんも知らなかった知識があったと思いますが、いかがでしたか。ふだん何気なく空を見たり天気予報を聞いたりしていますが、お天気の知識が少しだけ加わるともっと毎日が楽しくなるかもしれません。