6月も後半に入り、蒸し暑い日が増えてきましたね。
今日、6月20日は「はっかの日」。1987(昭和62)年に、ハッカが特産品の北海道北見市まちづくり研究会が制定しました。
湿度が高いこの季節は、ハッカのさわやかな香りと抗菌作用やリフレッシュ効果が大活躍。手元にハッカの精油を1本おいてフル活用しましょう!
北海道発のさわやかなハッカの香り
6月の北海道は、新緑がまぶしく色とりどりの花が咲き乱れる絶好の行楽シーズン。清々しい気候は、ハッカのさわやかなイメージにぴったりです。
北見市のハッカは、1902(明治35)年頃から生産がはじまり、1939(昭和14)年には世界のハッカ市場の約70%を占めるほどまで成長しました。
1986(昭和61)年に設立された北見ハッカ記念館では、毎月第3日曜日を「はっかの日」として、ミントティーのサービスやミントウォーターを配布。ハッカの葉から油を精製してハンドクリーム作りをする、ハッカ蒸留体験も人気のイベントです。
現在、日本でいちばんのハッカ生産地は、北見市より北に位置する紋別郡滝上町(たきのうえちょう)で、全国の約95%のシェアを占めています。やはり、ハッカといえば北海道ですね。
じめじめした梅雨時の「抗菌・消臭」には、清涼感抜群のスプレーを
ハッカはミントの品種のひとつで、日本に自生しているものを指します。漢字では「薄荷」、「ニホンハッカ」とも呼ばれています。ハッカの特徴として、有効成分であるl-メントールの含有量が多いことがあげられます。
蒸し暑くなってくると、キッチンなど水回りの清潔感が気になりますね。ハッカを使って、口に入っても安全な抗菌・消臭スプレーを作ってみましょう。キッチンや部屋はもちろん、ゴミ箱の消臭にもおすすめです。
◆ハッカの抗菌・消臭スプレー(100ml)
〈材料〉
・ハッカ(ペパーミント)の精油 14滴
・レモンの精油 7滴
・無水エタノール 10ml
・精製水 90ml
・スプレー容器 1本
〈作り方〉
無水エタノールにハッカ(ペパーミント)とレモンの精油を入れて混ぜる。そこに精製水を加え、よく振ってから使用する。
雨の日になりやすい「頭痛」を和らげる、手作りローション
気圧や気温の急激な変化が、自律神経系に影響を与えて引き起こされる頭痛。さらに、梅雨の季節は湿度が高くなるため、不快感やだるさを感じる人も多いのではないでしょうか。
ハッカに含まれるl-メントールには、筋肉をゆるめる作用や、気持ちを鎮静させるはたらきがあります。今回は、ぜひ常備しておきたい頭痛用のローションをご紹介します。頭皮やこめかみに塗布し、首の後ろにもつけてこわばりをゆるめましょう。
◆ハッカとラベンダーの頭痛用ローション(30ml)
〈材料〉
・ハッカ(ペパーミント)の精油 4滴
・ラベンダーの精油 6滴
・無水エタノール 3ml
・精製水 27ml
・ボトル容器 1本
〈作り方〉
無水エタノールにハッカ(ペパーミント)とラベンダーの精油を入れて混ぜる。そこに精製水を加え、よく振ってから使用する。
手軽にティッシュペーパーやハンカチにハッカの精油を1滴落として、香りをかぐだけでもリフレッシュ効果があります。
梅雨時の衛生管理や消臭、頭痛やだるさを感じた時に、ぜひハッカをお役立てください。
※精油でつくったスプレーやローションは、1~2か月以内に使い切りましょう
参考文献
飛田文緒『アロマテラピーの教科書』新星出版社 2015
森田敦子 『自然ぐすり』ワニブックス 2016
参考サイト
北見ハッカ記念館