寒い冬は革靴やブーツを履くことも多いですし、最近はボア仕様の靴を履く人も増えていますね。こうした靴を履いていると、どうしても足先から足首までが一日中覆われた状態になり、夏に比べて足のケアを怠りがちになります。でも、入浴後にふとかかとを見たら、ガサガサ、皮膚が白くなっていた、カチカチに硬くなっていたなんてことも! ひどくなると、皮膚が割れて、痛くて歩くのも苦痛になってしまいます。
そんな症状を確認したら、すぐにケアしましょう。夏になって慌ててケアしても、すぐに改善できませんし、放置していると、かかとの皮膚荒れが臭いや水虫の温床になる可能性もあるのです。気付いた今夜から、さっそくケアにとりかかってみませんか!
かかとのケア法。その種類はいろいろあります
歩くときのクセや歩いているときの重心のかかり方によって、白くなったり、硬くなったり、ガサガサする症状は、かかとの後ろ側、側面など人によって場所が異なります。
でも、そうした状態を放置しておくと、皮膚荒れ以外に臭いが発生したり、水虫菌が棲み着いたり……と、思わぬ皮膚トラブルが発生することに。
では早速、荒れた状態のかかとケア法をいくつかご紹介していきましょう。
自分のかかとの状態や皮膚の荒れ具合によって、ケア法は変える必要があるので、どの方法が最も最適か、症状に合わせて選択しましょう。
かかとケア1/ヤスリで削る
【かかとケア1/角質除去用ヤスリを使う】
○白化した部分や硬化した部分をかかと専用の角質除去用ヤスリで削る
ヤスリで削る場合は、次の手順で行いましょう。ヤスリがない人は、かかと用の軽石などでもOK 。軽石なら安価で購入できますので、店頭でチェックしましょう。
手順1/蒸しタオルなどでかかとを軽く温める。このとき、ふやけるほど温めないように
手順2/角質除去用のヤスリを、優しく一方方向に削っていく。このとき同じところを何度も往復しない
また、ゴシゴシ力を入れて削るとかかとの皮膚を逆に傷めてしまうのでNG
手順3/削り終わったら、削りカスを水できれいに流して、水分をしっかり拭き取る
手順4/かかと全体を保湿する
手順5/その後は素足のままにせず、靴下を履いて、削った部分を刺激から守る
かかとケア2/スクラブする
【かかとケア2/スクラブを使う】
かかとケアの方法として、スクラブは比較的カンタンな方法ですし、少しずつ角質を剥がしていく効果があるため、初めてかかとケアをする人におすすめです。
スクラブを使う場合は、次の手順で行いましょう。
手順1/湯船につかったときに、かかと部分をお湯につけて皮膚をやわらかくする
手順2/やわらかくなったかかとの皮膚を優しくマッサージするように、スクラブでこする
このとき、かかとの皮膚を逆に傷めてしまうゴシゴシ力を入るのはNG
手順4/入浴後は、かかと全体を保湿
手順5/その後は素足のままにせず、靴下を履いて、削った部分を刺激から守る
かかとケア3/ピーリングする
【かかとケア3/ピーリングを使う】
ジェル状、パック状態などさまざまピーリング剤が市販されています。店頭に行った際に、自分のかかとの状態に合ったものを選択するようにしましょう。
自宅に戻ったら、次の手順で行いましょう。
手順1/商品ごとに手順や方法が異なるので、使用前に手順を確認
肌が弱い人は、使用時にどのような刺激や違和感が発生するかを確認しましょう
手順2/その製品に書かれた使用時間を守る
決められた時間を超過すると角質が必要以上に剥がれてしまい、逆に皮膚を傷めてしまうことに
荒れたかかとは、臭いや水虫の原因にも!
かかとケアには、美容の観点からも大事ですが、それ以外の理由からも足裏をチェックしておきたいもの。
足裏をチェックして、「臭い」を確認
足裏をチェックして、「水虫」を確認
角質を放っておくと、その角質部分に雑菌が発生し、ひどいときは臭いを発することに。特に冬は革靴やブーツを履くことも多いですし、最近はボア仕様の温かい靴を履く人が増えていますので、ひどいときは一日中、足が蒸れた状態にあります。そこに厚い角質があれば、蒸れた厚い角質は雑菌の格好のエサ場になりかねません!
また、水虫は趾(あしゆび)だけでなく、かかとの角質に発生する水虫=「角質増殖型」もあります。硬い皮膚の深い部分に水虫菌が発生すると、なかなか薬が届きにくいため、症状が悪化してなかなか治らないこともあります。こうしたことにならないよう、あらかじめかかとをケアして、水虫を発生させない環境を作っておきたいもの。かかとの皮膚荒れを放置していため水虫が発生させてしまうなんて、ホントいやですよね。
こうしたことから、入浴後に足裏をチェックし、皮膚がどんな状態かを確認するクセをつけておくと安心です。かかとケアで大事なことは、あくまで「少しずつ」。一度で一気にできないところは少し面倒ですが、時間がある毎週末にケアする習慣などをつけて、素足の季節になったときに慌てないようにしたいものですね。