お正月に食べきれなかったお餅が眠っている、そんなご家庭も多いのでは?食べ方もマンネリ化して食べ飽きてしまって、いよいよ放置…なんてことになってしまっていませんか?日本で排出される食品廃棄物はおよそ年間で2800万トン。このうち、食べられるのに捨てられている『食品ロス』は630万トンにものぼります。(この量はなんと、1人1日当たり、お茶碗1杯程度の食品を捨てている計算になります。)
食材を知って、おいしく、最後まで、たくさん食べられるアイディア、ご提案いたします♪
『力餅』とも言われるお餅のチカラ
お餅の歴史は古く、奈良時代の書物に登場しています。鏡餅のように、神が宿る特別な存在として敬われてきました。餅を食べると、力がつき、新しく生命を再生させる力があると信じられたことから、ハレの日に食する習慣が広がったそうです。
お餅には、水と一緒に加熱すると粘り気が出るという性質のある「アミロペクチン」というでんぷん質が多く含まれています。アミロペクチンは、消化吸収がよく、粘りがあるのでゆっくりと分解されます。「腹持ちがよい」というゆえんは、このアミロペクチンのおかげだったんですね。白ごはん軽くお茶碗一杯と切り餅2枚程度がほぼ同じカロリーになります。白米よりもアミロペクチンが多いお餅の方が少量でも効率よくエネルギー補給ができるので、持久力が必要なスポーツの前や、長時間の会議があるとき、受験生などにおすすめの食べ物です。
調理方法からお餅を味変!!<焼く>
まずは王道のお餅の調理方法から。焼き餅のパリッとした外側はなんともいえない美味しさですよね。焼いた後につける味も様々。皆さんのお気に入りはどれでしょうか?
・醤油をつけて海苔を巻いた「磯辺焼き」
・バター醤油味
・きな粉やあんこ
・お汁粉
・お雑煮
子どもも喜ぶ、居酒屋メニュー「餅ピザ」
<作り方>
1 お餅は水にさらしておく。
2 乗せる具材を準備します。ピーマンやサラミなど火をあまり通さずに食べれる材料は薄く切ってそのままに、玉ねぎやマッシュルームなどのキノコ類などは切った後に軽く炒めておきます。
3 餅を水から上げて、ピザソースやトマトソースをお餅に塗ります。薄く切ったバターをのせて具材を乗せます。その上からピザ用チーズをたっぷり乗せて焼いたら、出来上がり♪
調理方法からお餅を味変!!<煮る>
うどんやお汁粉、お雑煮など焼くよりも煮る方が好きな方もいますよね。伸びるお餅の食感もやっぱり捨てがたいですね。煮るお餅には濃厚な煮汁がぴったり。
・油揚げにお餅を入れておでんの具に
・鍋に入れる
市販のレトルト活用で時短の「お餅のすき煮」
<材料>
切り餅 6切れ(300g)
しいたけ 2枚
わけぎ 2本
サラダ油 大さじ1
肉豆腐のレトルト 1袋
<作り方>
1 切りもちは半分に切る。しいたけは薄切り、わけぎは4cmの長さに切る。
2 フライパンに油を熱し、もちの両面を焼く。
3 弱火にして、レトルトの具、しいたけ、わけぎを加え、中火に戻して炒めながら全体にからませ、もちが柔らかくなるまで煮たら、出来上がり♪
調理方法からお餅を味変!!<揚げる>
あらかじめお餅を揚げておくと料理の具材のひとつに変身します。ボリュームも出て、大助かり。五目炒めやあんかけなどに応用ができます。
コクがやみつき!「揚げ餅のおろしあんかけ」
<材料>
切り餅 4切れ
なめこ 40g
みつば 5g
大根おろし 1カップ
だし汁 2カップ
しょう油 大さじ2
みりん 大さじ1
ねぎ 適量
<作り方>
1 餅を170〜180℃の油でカラッと揚げる。
2 だし汁、しょう油、みりんを合わせてひと煮立ちさせ、大根おろし、なめこ、みつばを入れて、もう一度煮立てる。
3 餅を深皿に入れ、その上に2をかけ、さらしねぎをのせたら出来上がり♪
調理方法からお餅を味変!!<電子レンジ>
まさに文明の利器ともいえる電子レンジを使えばアッという間にお餅を調理できてしまいます。コツはお餅が皿にくっつかないように、あらかじめお餅を水でぬらしておくか、お皿に水をたらしておきましょう。そしてこの時短の調理方法で様々なレシピも登場し、SNSなどで流行っているようです。
やみつき度は悪魔級?!「ハニーバターペッパー餅」
<作り方>
水で濡らしたお餅2切れを耐熱容器に入れ、電子レンジ600Wで1分10秒温めたら、バター8gを絡ませる。多めのハチミツとほんの少しの塩、粗挽きの黒こしょうを振ったら完成♪
大人も子どももパクパク食べれる「チーズ餅」
<作り方>
海苔全型1枚を3等分にし、耐熱皿に1枚置きます。その上にお餅を1切れ乗せ、またその上にピザ用チーズをたっぷりと乗せ、電子レンジ600Wで1分ほど温めたら、海苔をくるくるっと下から巻いて完成♪お好みで醤油をつけたり、七味唐辛子を振っても美味しいですよ。
参考
全国餅工業協同組合
キッコーマン株式会社