近年、第七次ブームが来ているといわれるワイン。中でも高く評価されているのが「日本ワイン」です。
2018年10月30日より「日本産ブドウだけでつくられたワイン」を「日本ワイン」とする新しい定義が施行されます。そこで、今や世界的にも注目を集める存在の「日本ワイン」をつくり続けてきたワイナリーへ足を運んでみませんか?
「国産ぶどうを100%使い国内でつくられたワイン」を対象とする日本唯一のコンクール「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)」において、2016年から2018年に「金賞・部門最高賞」を受賞したワインとワイナリーをご紹介します。
(有)朝日町ワイン(山形県)
2018年の国内改良等品種の赤ワイン部門で金賞・部門最高賞とコストパフォーマンス賞をダブル受賞したワインが(有)朝日町ワインの「2017 柏原ヴィンヤード 遅摘み 赤」です。
生食用でもあるブドウのマスカット・ベーリーAがしっかり熟すのを待って「遅摘み」したのだそう。濃密な果実味とスパイシーさが香るふくよかな味わいです。2018年はこのほかにもロゼワインなど14銘柄が入賞しています。
特にワイナリーツアーは設けていませんが、敷地内の畑は自由に見学することができます。施設中央にある近代的なワイン城では、ガラス越しに瓶詰やラベルを貼る様子などが見られます。もちろん試飲やワインの販売もありますよ。
■(有)朝日町ワイン
※営業時間やアクセスなどの詳細は公式HPをご参照ください。
株式会社 岩の原葡萄園(新潟県)
国内改良等品種の赤ワイン部門、マスカット・ベーリーAで、2017年に金賞・部門最高賞に輝いたのが、株式会社岩の原葡萄園の「岩の原ワイン マスカット・ベーリーA 2015」です。
緻密で繊細さを感じさせるやわらかい口あたりはブドウの品種とテロワール(ブドウが成長する土壌や気候を意味する言葉)の特徴そのもの。岩の原葡萄園のメインのワインとして、創業者であり、マスカット・ベーリーAの生みの親である川上善兵衛氏の想いを受け継いでいます。
ワイナリーにはレストランや雪室、日本最古のワイン蔵(国の登録有形文化財)などがあり、季節ごとにさまざまなイベントを実施中。ワイナリーの見学ツアーは事前予約制ですが、自由見学は随時可能です。
■株式会社 岩の原葡萄園
※営業時間やアクセスなどの詳細は公式HPをご参照ください。
まるき葡萄酒株式会社(山梨県)
2016年に国内改良等品種の赤ワイン部門で金賞・部門最高賞を獲得したのは、まるき葡萄酒株式会社の「ラフィーユ樽甲斐ノワール2014」です。
甲斐ノワールはカベルネソーヴィニョンとブラッククイーンを掛け合わせたワイン専用品種で、山梨県果樹試験場で誕生しました。ガーネットのような濃い赤紫色、深みのあるベリー系の香りにごぼうのような土っぽい香り、酸味がありながらバランスがよくスパイシーな味わいが特徴。甲斐ノワール単一種のワインはあまり多くありませんが、部門最高賞の受賞により一気に注目されました。
現存する日本最古のワイナリーとして歴史があるだけでなく、「MARUKI VILLAGE」では、ブドウ狩り+ワイナリー見学+カフェを楽しむことができます。ワイナリーツアーは3日前までの予約制。
■まるき葡萄酒株式会社
※営業時間やアクセスなどの詳細は公式HPをご参照ください。
グランポレール勝沼ワイナリー(山梨)
最後は、甲州部門において、金賞・部門最高賞を2016年から2018年まで3年連続受賞した「グランポレール 山梨甲州樽発酵」です。サッポロビール株式会社の数あるワイナリーのうち、「グランポレール勝沼ワイナリー」が生産したもので、3年連続の金賞・部門最高賞は史上初なのだとか。
緑がかった淡い黄色をした白ワインは、甲州ブドウの特徴がよく出た華やかなアロマが香り、辛口ながら酸味と柔らかい甘さを感じさせます。
ワイナリーツアーでは、つくり手がブドウ栽培をしている自社の畑やワイン醸造について案内をしてくれ、最後にワインのテイスティングがあります(予約制・有料)。基本的に土日祝日の開催ですが、8月中旬から11月中旬まではブドウ仕込み時期のため、ワイナリーツアーは休止となります。(その他見学休止日あり)。予約は3か月前から受け付けています。
■グランポレール勝沼ワイナリー
※営業時間やアクセスなどの詳細は公式HPをご参照ください。
── お酒は20歳になってから。飲み過ぎには注意して適量を美味しく飲みましょう。飲酒運転は絶対にやめましょう。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがありますので、気をつけましょう。