いよいよ、秋本番に突入。ひんやり秋風も吹き始め、おしゃれを楽しみたい季節になってきました。今年は何がトレンドなのでしょうか?トレンドカラーは?ファッション雑誌をめくったり、インターネット、SNS、今や様々なコンテンツからファッショントレンドの情報を入手できるようになりましたが、やはり最大の発信源は毎年、ニューヨークを皮切りにミラノ、パリなど世界的大都市で開催される人気ブランドの華やかなファッションショーですね。今日は「ファッションショーの日」です。1927年の今日、日本橋の三越呉服店(現在の三越)で日本で初めて開催されたことから制定されました。現在9月下旬は世界中でファッションショーが開催されるファッションウィーク。おしゃれに注目が集まる時期です。
そもそもファッションショーって?
世界で初めてファッションショーが行われたのは19世紀中頃と言われています。それまでは、店頭で、いわゆる「マネキン人形」に着せたお洋服を見て、服選びをしていた人々。実際に動く人間が身につけた方が、より、洋服の良さがわかるのでは、と考えたフレデリック・ウォルトさんというデザイナーが、自分の店でモデルに服を着せ歩かせたのがファッションショーの始まり、と言われています。当時は、マネキンに着せた服か、パンフレットに載った写真でしか服を見れなかったのですが、初めて動くモデル達が着る服を見て、当時の女性たちは目を輝かせたことでしょう。その後、オートクチュール(注文服)からプレタポルテ(高級既製服)へ…その時々に合わせたスタイルで、お店から世界の大都市で、華やかなファッションショーが開催されるようになりました。
今では、ファッションショーを開催するブランドやデザイナーに注目が集まるのはもちろんですが、そこに集う世界中のセレブたち、最先端のファッションに身を包んだおしゃれな編集者・スタイリスト・ブロガーなども注目される一大イベントに発展しています。
ファッションショー、エトセトラ…
「ファッションショー」、実はこの言い方最近あまり使わなくなってきているのはご存知ですか。かわりに最近よく聞くのは「コレクション」という言い方。最近、世界的にファストファッションが台頭し、カジュアル化が進んでいるファッション界。それにともないファッションショーも「ショー」の要素より、「コレクション」すなわち展示会の意味合いが強くなってきたからかもしれませんね。ファッションショーとコレクション、ほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密にはファッションショーは個々のデザイナーやブランドのショーを指し、コレクションは複数のデザイナー・ブランドのショーをまとめたものを指すそう。個々のブランドより開催地のニューヨークやミラノ、パリの「コレクション」そのものに注目が集まるようになったからかもしれませんね。これもカジュアル化が進み、ブランドより、そのシーズン全体の「スタイル」「トレンド」に人々の関心が集まるようになったからかもしれません。
でも筆者は「ファッションショー」という言葉の持つ華やかさに憧れを持っていた世代。誰でも、お気に入りの服を新調した時や、とっておきのお出かけの前に自分の部屋の鏡の前で「ファッションショー」をした事があるはずです⁉︎ちょっぴりノスタルジーも感じる「ファッションショー」いつまでも使い続けたい言葉ですね。秋のおしゃれ計画を立てながら、ぜひ鏡の前で「ファッションショー」をしてみませんか。