2月も残り1週間となりました。陽光が降り注ぐ日中に外出したとき、ふと春の気配を感じることがあります。冬から春へと季節が移り変わりゆく中、みなさんは冬の温泉を楽しみましたか? 今年は例年以上の降雪があった地域も多いですから、「雪見風呂」を楽しんだ方もいるのではないでしょうか。
さて、日本各地の名湯スポットをご紹介してきた「冬の温泉特集」もラストスパートです。今回は甲信越のオススメ温泉をピックアップ! 冬が終わっちゃう前に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
地獄谷温泉/長野県下高井郡
標高850メートル、切り立った崖とそこかしこから立ち上る噴煙……。その光景を見た人々が、ここをいつしか「地獄谷」と呼ぶようになりました。地獄谷と聞いて、温泉に入るニホンザルを連想する方も多いでしょう。1970年にアメリカの「LIFE」誌の表紙にその姿が掲載されてから、世界中の人々が「温泉に入るサル」を観に訪れるようになりました。地獄谷の宿と言えば後楽館。1864年から続く湯治宿で、山道を30分歩いてたどり着く秘湯です。渓流沿いの混浴露天風呂から見上げれば、満天の夜空。サルたちが夢中になるのも納得の心地よさをぜひ味わってくださいね!
地獄谷温泉 後楽館
■所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏 6818-1
■アクセス:長野電鉄長野線「湯田中」駅よりバスにて「上林温泉」停下車、徒歩30分
■問い合わせ先:0269-33-4376
■料金など詳細は地獄谷温泉 後楽館オフィシャルサイトをご確認ください
貝掛温泉/新潟県南魚沼郡
鎌倉時代から700年続くといわれる「貝掛温泉」。戦国時代にはかの上杉謙信が将兵の傷を癒すために立ち寄ったのだとか。また、江戸時代には“目に効く”とされ、昭和初期までは「貝掛の目薬」なるものが売られていたんですって。今でも白内障・眼底出血・ドライアイの治癒に効果があるとかないとか……(笑)。
山と渓流に囲まれた一軒宿でまわりにはコンビニさえありませんが、太古の昔から人々の傷を癒してきた湯に浸かれば、私たちが日ごろ気づかぬうちに負っている、いろ~んな傷も塞がっちゃいそうです。お試しあれ!
貝掛温泉
■所在地:新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
■アクセス:「越後温泉」駅よりバスにて「貝掛温泉入口」停下車、徒歩9分
■問い合わせ先:025-788-9911
■料金など詳細は貝掛温泉オフィシャルサイトをご確認ください
白骨温泉/長野県松本市
霊峰乗鞍岳の東側山腹に湧き出る「白骨温泉」。鎌倉時代にはすでに開湯されていたらしく、戦国時代、こちらは武田信玄によって進められた銀山開発の作業員が、疲れをとるために訪れていたとか。 広く湯治客で賑わうようになったのは江戸時代から。当時から白骨温泉は「3日入れば、3年風邪をひかない」とも言われているのだそう。
泉色は湧き出したときには透明ですが、時間とともに乳白色に変化します。温泉成分の硫黄が空気に触れると結晶化して白く濁り、また重炭酸カルシウムも分解されて白く濁るからです。湯量も豊富で、うれしい源泉かけ流し! 1日入れば、1年風邪をひかない……かも!?
白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館
■所在地:長野県松本市安曇 白骨温泉4185-2
■アクセス:「新島々」駅より車にて60分
■問い合わせ先:0263-93-2119
■料金など詳細は白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館オフィシャルサイトをご確認ください
ほったらかし温泉/山梨県山梨市
標高700メートルにある「ほったらかし温泉」。敷地内には一見“掘っ立て小屋”のような風情ある「こっちの湯」と、広さ2倍で解放感のある「あっちの湯」があります。どちらも富士山と甲府盆地を一望でき、その絶景を観に足繁く通うファンも多いのだとか。特に「あっちの湯」は黄色味ある強アルカリ性単純温泉で、肌がつるつるになると評判です!
ココを訪れるなら早朝がおススメ。温泉に浸かりながら、ちょうど正面に位置する富士山とご来光を拝みましょう。ありがたいことに、日の出1時間前からオープンしていますよ。
ほったらかし温泉
■所在地:山梨県山梨市矢坪1669-18
■アクセス:JR中央本線「山梨市」駅より車にて10分
■問い合わせ先:0553-23-1526
■料金など詳細はほったらかし温泉オフィシャルサイトをご確認ください