雪が積もった銀世界は、晴れた日はまぶしくてサングラスがほしくなるほどですが、夜になると打って変わって、雪を映し出す薄明かりが幻想的な雰囲気になります。ましてやそれがライトアップされると、日常とはまったく違う別世界。雪国の冬のイベントでは、そんなファンタジックな世界が繰り広げられています。
氷のオブジェがライトアップ!!/北海道「2018 千歳・支笏湖氷濤まつり」
抜群の透明度を誇る北海道の支笏湖。今年で40回を迎える氷濤まつりは、スプリンクラーで湖水を吹きつけて凍らせた氷のオブジェが立ち並び、毎年25万人以上の人が訪れます。
メインの氷像は13人のスタッフによって、2ヵ月間以上かけて作られます。まずは11月に骨組みが作られ、12月になると24時間体制で氷像に湖水が吹きかけられます。長い時間かけて作られた氷像は、夜になると色とりどりにライトアップされ、ますます幻想的な世界を作り出すのです。
期間中の土日は花火が打ち上げられるほか、氷の上で永遠の愛を誓う氷濤ウエディングも行われます。また、子ども専用のスケートリンクや、氷でできたすべり台もあり、大人も子どもの楽しむことができます。
【2018 千歳・支笏湖氷濤まつり】
●とき/1月26日~2月18日
●ところ/北海道千歳市
●問い合わせ/0123-23-8288(支笏湖まつり実行委員会)
公式サイト
スノーキャンドルの温かな光/北海道「雪灯路(ゆきとうろ)2018」(札幌・定山渓)
「雪灯路」では、定山渓温泉のホテル従業員や地域の住民による手づくりのスノーキャンドルが、定山渓神社に並びます。無数の灯篭が織りなす温かな明かりが温泉街を幻想的に演出し、まさにインスタ映えするスポットです。
願いごとを託したキャンドルに火をともし、火を消さずに雪の塔まで運ぶことができれば、願いが叶うという「願いの灯り」もあるほか、ファイヤーダンサー「久遠(Kuon)」による炎の舞いのイベントもあります。会場は寒いですが、人気のお土産「たまねぎすうぷ」などのホットドリンクも用意されています。
【雪灯路2018】
●とき/1月31日~2月4日
●ところ/定山渓神社(北海道札幌市南区)
●問い合わせ/011-598-2012(定山渓観光協会)
公式サイト
花火が毎日。昼も夜も楽しい!!/青森「十和田湖冬物語2018」
東北の冬のイベントを代表する「十和田湖冬物語」。今年のテーマは「雪と光のパジェント・真冬のファンタジー」。
陸上自衛隊八戸駐屯地の隊員によって作られるメイン雪像をはじめ、光のトンネルが作られ、夜にはライトアップされます。
また、氷でできたグラスでカクテルを飲むことができる「かまくらバー」や、青森と秋田の郷土料理が味わうことができる「ゆきあかり横丁」があるので、お腹も満足。
また、ランタンなどを作る「ものづくり工房」や、かんじきを履いて散策できる「冬さんぽ」、宝探しや雪投げ遊びなど、アクティビティも豊富。期間中は毎日20時に花火が打ち上げられ、夜も楽しいイベントです。
【十和田湖冬物語2018】
●とき/2月2日~25日
●ところ/青森県十和田市
●問い合わせ/0176-75-2425(十和田湖冬物語実行委員会)
公式サイト
450年の歴史を誇る雪国の伝統行事/秋田「横手のかまくら」
B級グルメ「横手焼きそば」で有名な横手市は、秋田県南部に位置します。ここのかまくらは、およそ450年の伝統を誇る小正月の行事で、かまくらの中には水神様が祀られています。市内には100基のかまくらが並び、かまくらの中には地元の子どもたちがいて、「入ってたんせ」と声をかけてくれます。中に入ると甘酒や餅でもてなしてくれるので、水神様にお賽銭をあげたりして、雪国情緒を楽しむことができます。
また、期間中は光明寺公園でミニかまくらを作ることができます。17時になると、かまくらにろうそくが灯されるので、暗闇の中、幻想的な世界が広がります。
【横手かまくら】
●とき/2月15日~16日
●ところ/秋田県横手市
●問い合わせ/0182-33-7111(横手市観光協会)
公式サイト