2017年もあとわずか。今日が仕事納め、という方も多いのではないでしょうか? 電車内も心なしか空いているようで、師走のあわただしい雰囲気ももう収まったように感じます。
通勤電車といえば今月、2017年の「駅と電車内の迷惑行為ランキング」が発表されました。結果を見てみると「いるいる……」というのもあれば、「もしかしたら自分もやってしまっているかも?」というものもあります。
そこで今回は、電車の中の迷惑行為についてご紹介! これから帰省や旅行に出かけるという方も、移動中、電車の中を見回してみてください。
電車の中の迷惑行為についてご紹介。「ああ、思い当たる!」という人も多いはず
9年連続、迷惑行為の第1位は?
一般社団法人日本民営鉄道協会(東京都千代田区、山木利満会長)が2017年12月18日に発表した
「平成29(2017)年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」によると……
●電車を利用している時に迷惑と感じる行為の第1位は、
「騒々しい会話・はしゃぎまわり等」。その割合は33.2%。3人に1人が迷惑に感じていることが判明! さらに言うと、この迷惑行為は9年連続で1位に輝いているのだそう。
確かに友だちや気の合う人と一緒にいると、ついつい盛り上がってしまうことありますよね。心あたりのある人は、新しい年からは少し声のトーンを落とすように心がけたいものですね。
続いて●電車を利用している時に迷惑と感じる行為の第2位は、
「座席の座り方」。その割合は31.1%。
そして3位は「荷物の持ち方・置き方」。その割合は29.8%(いずれも複数回答)。
※この調査は2017年10月1日から11月30日までの2ヵ月間。同協会のホームページで実施したもので、2419人からの回答が寄せられています。
楽しい会話も声の大きさによっては迷惑行為になってしまうかも?
迷惑行為、第2位は「場所を詰めずに座る」こと
さて、2位の「座席の座り方」についてさらに詳細を見てみると、中でも座席を詰めずに一人で幅を広くとる行為を迷惑に感じるという回答が6割以上にのぼることが判明。
さらに、電車だけでなく、混雑したバス車内でも2人がけのシートを独り占めして、スマホに夢中になっている人もよくみかけますね。このような座席の独り占め行為を多くの人が迷惑と感じています。
「座席の座り方」のうち、最も迷惑に感じる行為
・座席を詰めて座らない(間を広く取る、荷物を置く、足を広げる等)→64.4%
・座りながら足を伸ばす・組む→19.4%
・お年寄や身体の不自由な方、妊婦の方等に席を譲らない→4.5%
・(子どもが)靴を履いたまま座席に立つ→2.9%
・(眠って)寄りかかってくる→2.7%
疲れているのはわかるけど、シートの独り占めは立派な迷惑行為!!
背中のリュックに要注意。迷惑行為になっているかも?
次に3位の「荷物の持ち方・置き方」については、背負ったリュックやショルダーバックが過半数という結果に。
背中側の荷物が周囲の人にぶつかる、圧迫する……といった行為は、とてもいやな気分になりますよね。
さらに、突然の雨に降られてあわてて駆け込んだ車内。当の本人はまったく気づいていないのですが、ビショビショに濡れたリュックから滴る水滴が背中側にいた人の顔や上半身にかかる……といった迷惑行為も、混雑した車内で起きているよう。2位にも共通しますが、一人で空間を使い過ぎることは明らかな迷惑行為なのですね。
「荷物の持ち方・置き方」のうち、最も迷惑に感じる行為
・背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等→55.2%
・床(足もと)に置かれた荷物→12.2%
・座席に置かれた荷物→11.2%
・キャリーバッグ→9.0%
・傘(濡れ傘・先端を向けられる等)→5.0%
・扉付近に置かれた荷物→3.2%
あなたの背中のリュック、気づかぬうちに周囲が迷惑に感じているかも
悪いはなしばかりではない、乗客が「うれしかった」と感じたことは?
一方で、このアンケート結果では「うれしかったこと」「心が温まったこと」も紹介されています。
例えば、高齢者に席を譲ったところお礼を言われ、さらにその方が降りるときにもあらためてお礼を言われたケースをはじめ、妊娠中の女性や幼い子ども連れの方への周囲の温かな心遣いなど……、具体的に例があげられていて、読んでいても楽しい気持ちになれます。
ご興味のある方はこちらからどうぞ!
ほかの人への気遣いが、電車の中を温かくします