ススキの別名は尾花(おばな)。そのもふもふの尻尾の中には、太陽のぬくもりが大事にしまわれているみたい…「さわってごらん」と手招きするように、風に吹かれて揺れています。今回は、関西周辺のススキの名所をご紹介します。さまざまな場所で、銀色にそして黄金色に輝く、圧巻のススキ! 深まる秋に、心癒される小旅行はいかがでしょうか?
灯籠でライトアップされる夜のススキ/曽爾高原(奈良県宇陀郡)
■曽爾(そに)高原のススキ
奈良県の東北端にある曽爾村では、秋になるとススキの穂が日差しを浴びて金銀に輝きます。昔のように屋根の材料としてはあまり使われなくなったススキですが、この美しすぎる景観を残したいという地元の方々の働きにより、たくさんの観光客が訪れるススキの名所に。村内には総合観光施設「曽爾高原ファームガーデン」もあります。「お亀伝説」が残るお亀池では、湿原特有の稀少な植物も。『曽爾高原山灯り』(〜2017年11月23日)開催中は、池の周囲が灯籠でライトアップ! 夕闇にぼうっと浮かびあがる灯籠の灯りと黄金色のススキは、異次元のようでいてどこか懐かしい、ほっとする情景です。
●所在地:奈良県宇陀郡曽爾村
●問い合わせ:0745-94-2106(曽爾村観光協会)
●アクセス:近鉄線「名張」駅よりバス 他
※詳細は公式サイトをご参照ください
奈良県のお出かけスポット天気
ノルウェイの森で輝きを変えてゆくススキ/砥峰高原(兵庫県神崎郡)
■砥峰(とのみね)高原のススキ
西日本で有数の約90haにも及ぶススキの草原が広がる高原です。映画『ノルウェイの森』、大河ドラマ『平清盛』『軍師官兵衛』のロケ地としても知られ、四季折々の豊かな風景が楽しめます。なかでも秋に大群生するススキは圧巻! 銀色に輝くススキに囲まれて小道を歩いていると、知らない空間に迷い込んだような不思議な気分が味わえますよ。歩きやすい靴と防寒具を用意して、時間とともに銀色〜金色に変化していく夕暮れのススキもぜひ堪能したいですね。
●所在地:兵庫県神崎郡神河町川上801
●問い合わせ:0790-34-1001(神河町観光協会)
●アクセス:JR播但線「寺前」駅よりタクシー 他
※11月19日まで直通バス(要予約)の運行あり
※詳細は公式サイトをご参照ください
兵庫県のお出かけスポット天気
お弁当を食べながら眺めるススキ/岩湧山 (大阪府河内長野市)
■岩湧山(いわわきさん)のススキ
大阪府と和歌山県の境近くにある、標高は897.7mの山です。頂上では茅葺きの屋根に使うためのススキが一面に育てられていて、秋には美しい風景が広がります。頂上からは大阪府下を一望でき、晴れた日には明石大橋や淡路島など大パノラマを堪能できます。ススキに囲まれて食べるお弁当の味は格別! 山頂を経由して尾根を縦走するハイキングコースなどもあります。中腹にある「岩湧の森 四季彩館」では、休憩だけでなくさまざまな展示や体験イベントも楽しんでみては?
●所在地:大阪府河内長野市加賀田3824他
●問い合わせ:0721-53-1111/内線745(河内長野市教育委員会社会教育課)
●アクセス:近鉄長野線「河内長野」駅よりバス 他
※詳細は公式サイトをご参照ください
大阪府のお出かけスポット天気
大迫力の白い風車を見上げるススキ/青山高原(三重県伊賀市)
■青山高原のススキ
笠取山(かさとりやま)の南斜面に広がる高原です。関西の軽井沢とも呼ばれています。春にはツツジ、秋にはススキが一面に! 伊勢湾や山々の絶景を楽しむことができ、初日の出スポットとしても有名です。展望台や遊歩道が整備されていて、子どもから大人まで楽しめるフィールドアスレチックもあります。風力発電の風車が、並んでゆったりと羽根を回しています。巨大で真っ白なその姿は、近くで見ると大迫力! 起伏の緩やかな道なので、秋の高原ドライブやツーリングにもおすすめですよ。
●所在地:三重県伊賀市勝地
●問い合わせ:0595-52-5202(青山観光振興会)
●アクセス:近鉄線「西青山」駅から車で約10分 他
※詳細は公式サイトをご参照ください
三重県のお出かけスポット天気