6月といえば梅雨。毎年この時期になると、外出前の天気予報もチェックが欠かせません。またこの時期は湿気も多く、何となく気分がすぐれなかったり、体の不調を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも、そんな季節だからこそ、普段の生活にプラスアルファ。ちょっとした工夫で快適に、元気に過ごすことも可能です。梅雨を乗り切れば、まもなく夏も本番。今回は楽しい夏を迎えるためにも、元気に梅雨を乗り切るコツをご紹介します。
梅雨の由来
梅雨という名称が日本で使われるようになったのは、江戸時代といわれています。もともと中国で梅の実が熟す時期の雨季ということから梅雨と名づけられ、それが日本に伝わって来たそうです。また、カビが生えやすい時期だったことから、黴雨と書いて「ばいう」と読んでいたものを、それではイメージがよくないことから、「梅」の字を当てて梅雨となったという説もあります。
暦の上では6月11日ころを入梅(にゅうばい)といいますが、北から南まで細長い日本は地域によって気候も異なります。梅雨入り時期を見てみると平年、沖縄では5月9日ごろですが、東北北部は6月14日ごろと、1ヵ月以上も差がありますね。
梅雨を快適に過ごすには?
雨の日が続くこの時期、何となく気分も晴れないばかりでなく、肩が凝ったりむくんだりと体の不調を訴える人も多いようです。ジメジメとした湿気、気圧の変化などが原因のようで、最近では「梅雨だる」という言葉も耳にするようになりました。
確かに天気が悪いと、何となく日々の家事仕事もおっくうになりがち。かといって何もしないとあっという間にカビが家中のあちこちで繁殖してしまいます。窓を開けて部屋の換気を意識したり、キッチンなど水まわりをこまめにから拭きしたり、お風呂を出るときに冷たい水でバスタブや壁を流すなど、ちょっとしたひと手間がカビ予防につながります。
さらに、日ごろ何気なく使っている物も、実は梅雨時に便利なものもあります。例えばお酢。料理以外にもお掃除のときには薄めてスプレーすることで、除菌効果も期待できます。また、玄関にレンガを置くと湿気を吸い取ってくれるそうです。湿ったレンガは晴れた日に干せば、繰り返して使えます。
“梅”雨とあるからには、梅を使ってみる?
体調管理を意識してみるというのも、梅雨時の気分を晴らしてくれるきっかけになるかもしれません。日ごろキッチンにあるものを使って、簡単にできるものもあります。
緑茶に含まれているカテキンには抗菌や解毒の作用があるといわれています。ゆっくりとお茶の時間を作ることで、気持ちもリフレッシュできます。
また、みょうがやしょうが、わさびなど薬味も食あたりを防ぐ効果があるといわれています。お料理にそえると味も引き立ち、食も進みます。
さらに、スーパーなどに行くと梅の実や、梅酒、梅ジュースを造るキットも並んでいます。せっかく梅の実が熟す季節なのですから、梅酒造りにチャレンジしてみるのも楽しいでしょう。この時期から漬け込んでおくと、8月くらいには飲みごろに。お酒が苦手な方は、梅ジュースもいいかもしれません。赤じそで作るしそジュースも、さっぱりとして美味しいですよ。
梅雨といっても、毎日24時間雨が降り続けるという訳ではありません。ちょっとした晴れ間を思いきり満喫するのも、この時期を楽しく、元気に過ごすコツかもしれません。
参考/『もっと!暮らしたのしむ なごみ歳時記』(永岡書店)
参考URL/「この時期に気をつけたい、梅雨の時期特有のだるさ『梅雨だる』って?」