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5月28日は「花火の日」。日本で一番最初に花火を見た人物とは?


5月28日は、「花火の日」です。夏の風物詩である花火の歴史は古く、はじまりは紀元前3世紀まで遡ります。およそ2千年前の中国で、花火の火薬となる硝石が発見されたのです。

そして日本に花火がやってきたのは江戸時代のこと…。職人たちの手によって幾度となく改良が行なわれ、現在の花火ができあがりました。

今回は、花火の歴史と逸話をご紹介します。


江戸で大流行の花火!初めて花火を見た人物って?

日本で初めて花火を見たのは、徳川家康であると言われています。中国の商人がイギリス国王の使者を連れて徳川家康を訪ねた際、中国人によって花火が立てられました。この時に立てられた花火が中国製かイギリス製かは明らかになっていませんが、初めて日本で立てられた花火は外国製のものでした。

このように、はじめは外国製の花火を立てていましたが、後に国内でも花火の生産が始まります。新しい物好きの江戸っ子の間で、花火は大流行…。しかし一方で、花火が原因の火事が多発することになってしまいました。「これではいかん」と思った江戸幕府は、「花火禁止令」を出します。

江戸時代の家屋は木材や紙でできていたため、火災が発生しやすかったのでしょう。私たちも花火をする際は、火の扱いに充分注意しないといけませんね。

日本で初めて花火を見たのは徳川家康

日本で初めて花火を見たのは徳川家康


隅田川の花火大会。花火に込められた想い

隅田川で開催される花火大会が初めて行われたのは、1733年(享保18年)の5月28日。前年の飢饉とコレラの流行により、およそ1万2千人もの死者が出ました。その霊を弔うことを目的として、隅田川で花火が打ち上げられるようになったのです。

現在日本で行われている伝統的な花火大会は、「戦没者慰霊」や「災害による死者の供養」などを目的として開催され始めたと言われています。他にも「豊作祈願」のために花火を打ち上げる地方もあるそうです。

このように、花火大会発祥の理由はその大会によって様々です。みなさんも花火大会に行く前に、発祥の理由などを調べて見てはいかがでしょうか。毎年見ている花火が、ちがった風に見えてくるかもしれませんよ。

隅田川上空に咲く花火

隅田川上空に咲く花火


楽しみ方が違う?海外の花火事情

日本の花火は「世界で最も美しい」と言われ、海外の祭典などでも打ち上げられています。

しかし、面白いのは国ごとに花火の楽しみ方が違うということ。イタリアやスペインでは、花火が上がる「音」を楽しむのだそうです。花火が打ちあがる音が小さいとブーイングまで起こるのだとか…。どうやら花火が爆発するときの音だけを競う大会もあるそうですよ。

日本の花火大会は「鎮魂」から発祥したものが多いのに対し、海外は「祝い事」から発祥したものが多いことが関係しているのかもしれませんね。

<参考・参照サイト>

山縣商店

立岩商店

ISM Publishing Lab(2013)『時代を変えた江戸企業家の商売大事典』 株式会社イズムインターナショナル.

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