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日本で最初の密教寺院、東寺で行われる初弘法とは!?


大寒らしい空模様と気温で身体はかじかんでしまいますが、子供のように雪景色には心躍らせる気持ちの余裕が欲しいなと予報を見ながら思うこの頃です。さて、今日1月21日、京都の東寺では初弘法です。平安遷都によって建てられた東寺は、嵯峨天皇が弘法大師空海に託した国立の寺院で、日本で最初の密教寺院。世界遺産のひとつとしても有名で、常時多くの参拝者で賑わっています。その東寺では弘法大師空海が入定された毎月21日に御影供という法要が行われ、境内では弘法市と呼ばれる縁日も行われています。今では1000店を超えるお店が立ち並び、中でも1月は初弘法と呼ばれ、その年最初の弘法市としていつも以上の賑わいを見せています。今回は、東寺とその境内で行われる弘法市についてご紹介いたします。


弘法大師空海が表現した立体曼荼羅と、想いを受けつがれる五重塔

平安遷都の時代に建てられた国立の寺院であり、後に即位した嵯峨天皇によって東寺の全てを任された弘法大師空海の手で真言密教寺院として誕生した東寺。1994年に世界遺産として登録され、より多くの参拝者が世界中から訪れます。弘法大師空海が何より力を入れて表現しようとしたのは、大日如来を中心に置き東寺全体で立体曼荼羅としたことだそうです。その迫力は、当時の人々だけでなく、今なお訪れる人々の心に深く強いインパクトを与えるのではないでしょうか。また、東寺と言えば木造建築で日本一の高さを誇る五重塔。現在の五重塔は5代目にあたり、これまでに落雷などで4度焼失がありました。その度に、弘法大師空海や多くの僧侶が再建に注力し、この時代に残されています。実際に訪れて肌で感じ、その歴史を知ることで、弘法大師空海から今に受け継がれてきたその信仰心の強さを魅力的に感じることでしょう。


毎月21日は約20万人の訪問者で賑わう弘法市

910年に始まった弘法大師空海への報恩感謝として毎月21日に行われる御影供という法要。そこに人々が集い、茶屋が店を開いたことが起源となって、現在の弘法市となりました。その月日約700年だそうです。今では1000を超える出店があり、国内外から約20万人もの人々が足を運ぶようになりました。そして今日、年始の弘法市は「初弘法」と呼ばれ、ひと際盛り上がりを見せています。

ちなみに、年末の弘法市は「終い弘法」と呼ばれています。露店の種類は縁起物や骨董、衣料品、玩具や食品など幅広く、弘法市ならではのここにしかない掘り出し物を探す楽しみもありそうです。関西圏への旅が21日に重なる方は是非一度、東寺の御影供とともに弘法市へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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