
今日24日も体温を超えるような危険な暑さが続きそう。北海道の東部では記録的な高温で、帯広の最高気温は40℃の予想。熱中症アラートが広範囲で発表されており、できる限りの対策を。
●連日の猛暑 帯広は40℃予想
今日24日も高気圧に覆われて、九州から北海道は晴れる見込みです。最高気温35℃以上の猛暑日地点が続出し、4日連続で200地点を超えるでしょう。22日・23日の237地点を更新して、今年最多の猛暑日地点数になる可能性があります。
午前5時の気温は福岡で27.6℃、大阪で27.7℃、東京都心で26.0℃と、朝にかけても暑い空気に包まれたままです。日中は強い日差しが照りつけて、速いペースで気温が上がるでしょう。九州から東北では内陸ほど気温が高くなる傾向で、大分県の日田や京都、埼玉県の熊谷、福島で38℃、佐賀、熊本、岐阜、前橋などで37℃の予想です。札幌は35℃で、平年より9℃も高くなるでしょう。
北海道の東部は、風下側で気温が上がるフェーン現象の影響で記録的な暑さが続きます。最高気温は帯広で40℃、北見で38℃と、体温を超える危険な暑さになるでしょう。
●九州~北海道 熱中症警戒アラート発表
今日24日は、九州から北海道の33都道府県に熱中症警戒アラートが発表されています。北海道の網走・北見・紋別では4日連続の発表です。
熱中症警戒アラートが発表されていない所でも、日最高暑さ指数(予測値)31以上の「赤」の所が多くなっていて、熱中症のリスクが極めて高くなります。
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わずエアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外やエアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前にこまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
●熱中症の症状とは?
熱中症には様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。