
今日23日も各地で厳しい暑さになり、北海道の道東を中心に記録的な暑さとなった所もあります。明日24日は北海道の暑さがピークを迎え、そのほかも体温を上回るような危険な暑さの所がある見込みです。熱中症対策に万全を期してください。
●猛暑日は237地点 真夏日は850地点 ともに今年最多
今日23日も全国的に厳しい暑さに見舞われました。最高気温35℃以上の猛暑日地点は237地点、30℃以上の真夏日は今年最多更新の850地点に上り、ともに今年最多となりました。(猛暑日地点は昨日と最多タイ)
今日全国で最も気温が上がったのは、福島県伊達市梁川町と京都府福知山市の38.7℃で、福知山市は全国の今年最高気温となった昨日の39.0℃に続き、2日連続で全国1位となりました。
また、北海道の道東では記録的な暑さとなっています。7月1位の記録を塗り替えた地点が続出したほか、美幌町の38.2℃をはじめ、10を超える地点でn年間の観測史上1位の高温となりました。
●明日24日も広く危険な暑さ 北海道は暑さのピークに
明日24日は、太平洋高気圧周辺の暖かな空気が大陸でさらに熱せられ、熱波となって北海道の上空へ流れ込む見込みです。強烈な暖気に強い日差し、西風によるフェーン現象の影響で、道東を中心に暑さのピークを迎えるでしょう。
24日の最高気温は、北海道帯広市で40℃、北見市で38℃、札幌市と旭川市、岩見沢市は36℃くらいで、明日も北海道とは信じがたい高温が予想されます。北海道ではエアコンがついていない所も多いかと思います。命にかかわる暑さとなる所もありますので、各地のクーリングシェルターを活用するなど、暑さを極力避けるようになさってください。
そのほか全国的には、京都市と大分県日田市で38℃、福島市と前橋市、さいたま市、熊谷市、岐阜市、京都府舞鶴市、兵庫県豊岡市、広島県庄原市、福岡県久留米市、佐賀市、熊本市などで37℃と、体温を上回るような暑さの所があるでしょう。東京都心も35℃予想で、猛暑日になる可能性があります。
●全国32都道府県に熱中症警戒アラート
明日24日も危険な暑さが予想され、熱中症警戒アラートが32都道府県に発表されていますが、熱中症警戒アラートが発表されていない地域でも、気温や湿度が高く、油断は禁物です。
お年寄りの方が近くにいらっしゃる場合は、暑さを我慢せずエアコンを使用しているかなど、周囲の方が気にかけてあげることも大切です。また、自分で歩けたとしても、幼児などの小さい子どもは地面からの熱をダイレクトに受けやすく、熱中症のリスクが高まります。自分の体調をうまく説明できず、気づけば症状が一気に悪化するようなケースもありますので、特に注意が必要です。
繰り返しになりますが、命にかかわるほどの暑さの所もありますので、できる限り暑い時間は外出を控えるなど、熱中症対策に万全を期してください。
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
●熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。