
今日23日は、関東甲信から東海などの山沿いを中心に、あちらこちらで雨雲が発生し、カミナリ雲にまで発達している所があります。今夜遅くにかけては大気の状態が非常に不安定で、局地的にカミナリを伴って滝のような雨の降るおそれがあります。アンダーパスなどの低い土地の浸水や道路の冠水、土砂災害や川の増水などに注意・警戒してください。
●雨雲が発達しやすい気象状況 局地的な大雨に注意・警戒
今日23日は、強い日差しや湿った空気、上空の寒気の影響で、関東甲信~東海地方を中心に、今夜遅くにかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みです。すでに山沿いの一部では雨や雷雨になっていますが、このあともあちらこちらで雨が降るでしょう。カミナリを伴ってバケツの水をひっくり返したような激しい雨や、滝のような非常に激しい雨が降り、局地的な大雨となるおそれがあります。
道路が川のようになったり、周囲よりも低くなっているアンダーパスでは冠水したりするおそれもあり、車の運転が危険になることも考えられます。低い土地の浸水や冠水、土砂災害、川の増水に注意・警戒してください。
周囲が急に暗くなる、雷鳴が聞こえる、暑い中で急に冷たい風が吹くなど、積乱雲の接近する兆しがみられる場合は、速やかに頑丈な建物へ移動するなど、安全の確保に努めましょう。竜巻などの激しい突風の発生や、氷の粒'ひょう'が降るおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意が必要です。
●ゲリラ豪雨に遭遇したら
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。
① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。
●ひょうの被害と対策
ひょうが降ると、人や車の損傷、窓ガラスが割れる、農作物の落下や裂傷、などの被害をもたらします。ひょうの中には、みかんやソフトボールくらいの大きさになるものもあり、大きければ大きいほど、落下速度が速くなるので、被害が大きくなるおそれがあります。ひょうが降る場合は、次のような方法で、被害を最小限にとどめたいものです。
① ひょうが人へ当たると、ケガをしてしまいます。また、屋外に駐車した車に、ひょうが落ちてくると、傷がついてしまいます。ひょうが降ってきたら、頑丈な屋根のある建物の中へ避難しましょう。
② 家の窓ガラスに、ひょうが当たると、ガラスが割れてしまいますので、雨戸やシャッターがあれば閉めておくのがおすすめです。雨戸やシャッターがなければ、カーテンを引いておくだけでも、割れたガラスが室内に飛び散るのを、少しでも防ぐことができます。
③ 農作物は、事前に網で覆うと、ひょうが直接当たることを防ぐことができます。網は、なるべく目の細かい物を使用してください。また、ひょうが網の上にたまると、その重みで、網が破けることもありますので、網をしっかり取り付けることが大切です。