
週明けは、台風5号や熱帯低気圧、寒冷渦のトリプルパンチの影響で、沖縄や西日本~北日本にかけて警報級大雨の恐れ。各地の警戒期間をまとめました。
●台風5号の進路予想
今日13日(日)午前3時、小笠原近海で台風5号「ナーリー」が発生。13日正午現在、父島の東南東の海上を1時間に20キロの速さで北上中。父島など小笠原諸島では風速15メートル以上の強風域に入っています。台風は今後発達しながら北上し、14日(月)は伊豆諸島から関東地方に接近。その後は上空の強い風にのり、時速50キロと自動車並みにスピードアップし東北の沿岸を北上、15日(火)には北海道付近、16日(水)は千島の東で温帯低気圧に変わる見込みです。
●台風5号の特徴と注意点
台風5号の特徴と注意点は3つ。
・発生から接近までが短い→対策は今日13日(日)の内に
・比較的コンパクト→急に雨や風が強まり荒天
・上空の風にのって自動車並みにスピードアップ→暴風・高波に警戒
関東に最接近するのは、14日(月)昼頃とみられ、その後は東北の太平洋沿岸を北上する予想です。陸地からかなり近い所を通過するため、関東は14日(月)、東北は15日(火)にかけて、最大瞬間風速35メートルと警報級の暴風となるおそれがあるため警戒が必要です。台風の北上に伴い、波はうねりを伴い大しけとなるため対策は今日13日(日)の内にすませておきましょう。
●別の熱帯低気圧と寒冷渦の影響 長引く大雨に警戒
台風5号とは別に、東シナ海には熱帯低気圧があり、明日14日(月)朝には九州付近を通過する見込みです。また、対馬海峡付近には上空に寒気を伴った低気圧(寒冷渦)が発生し、これらの影響で南から暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となります。西日本は14日(月)にかけて、東日本では15日(火)は大雨のおそれがあります。
15日(火)~16日(水)にかけては、東から太平洋高気圧が西へ勢力を強めるため、西から進んでくる熱帯低気圧を含む気圧の谷との間で等圧線が混み、南から非常に湿った空気の流れ込みが続き、同じような場所で雨が続き、大雨となるおそれがあるため、今後の情報に注意が必要です。
台風5号が離れた後も、関東や東海など東日本では西から強雨エリアが近づくため17日(木)にかけて大雨に注意が必要です。