
今日10日18時現在、関東地方は埼玉県を中心に非常に発達した雨雲や雷雲がかかり、あちらこちらで猛烈な雨が降っています。発達した雷雲はゆっくり南下しており、都心周辺など東京都内や千葉県、神奈川県でも夜遅くにかけて猛烈な雨の降るおそれがあります。浸水や冠水、川の氾濫など厳重な警戒が必要です。
●埼玉県や群馬県などで記録的短時間大雨情報が相次いで発表
今日10日の関東地方は大気の状態が非常に不安定になっており、内陸部を中心に雨雲や雷雲が発達しています。
16時半頃からは埼玉県や群馬県内の広い範囲で猛烈な雨が降ったと見られ、「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表されました。18時現在も埼玉県を中心に非常に発達した雷雲がかかっています。
●雷雲は南下中 夜遅くにかけて猛烈な雨のおそれ
この発達した雷雲はゆっくり南下しており、都心周辺など東京都内や千葉県、神奈川県でも夜遅くにかけて猛烈な雨の降るおそれがあります。
すでに埼玉県内を流れる川では、一気に水かさが増しています。低い土地への浸水や道路の冠水、浸水や冠水、川の氾濫や土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
また、落雷によって停電が発生したり、竜巻などの激しい突風により物が飛ばされたりすることが考えられます。交通機関への影響にもお気をつけください。
●都市部で発生しやすい内水氾濫にも警戒
内水氾濫とは、市街地に降った大雨が地表にあふれて起こる浸水被害です。アスファルトなどで大部分が舗装されている都市部などで発生しやすいとされています。
大きな川の水が堤防を越えてあふれ出す「外水氾濫」とは区別され、「内水氾濫」は下水道や用水路の排水能力を超える雨が降ったり、排水先の河川(本流)の水位が高くなったりして、行き場を失った雨水が市街地にあふれ出る災害です。川や用水路から水があふれ出すだけではなく、マンホールから水が吹き出すこともあります。
「外水氾濫」に比べ、「内水氾濫」は一般的に浸水の度合いが浅いという傾向がありますが、短時間で被害が発生し、川から離れた地域でも浸水が起きるとされています。
内水氾濫が起きやすい地域については、自治体がハザードマップにまとめている場合があります。自分の住んでいる地域のリスクを把握するようにしましょう。
また、大雨時には、テレビ、ラジオ、インターネットなどで最新の気象情報、災害情報、避難情報に注意し、危険を感じたら、早めに避難しましょう。氾濫した水の流れは、勢いが強く、歩くのが困難な場合があります。その場合は、緊急避難として、高い頑丈な建物にとどまることも選択肢の一つです。