
今日9日(水)も全国的に厳しい暑さとなっています。午前11時現在、気温が福井県小浜市の35.6℃を筆頭に全国の8地点で35℃以上の猛暑日となっています。午後はさらに九州から東北の広い範囲で猛暑日地点が増えるでしょう。東京都心も3日連続の35℃以上の予想です。こまめに水分を補給し、我慢せずにエアコンの効いた涼しい部屋で過ごすようにしましょう。
●午前中から猛暑日地点が続出
今日9日(水)も高気圧に緩やかに覆われて、北海道から九州、沖縄の広い範囲で晴れて、短い時間で肌に影響を及ぼすような強い日差しが照り付けています。朝から気温がグングンと上がり、午前11時現在、全国で最も気温が上がっているのは、福井県小浜市35.6℃となっています。また、大阪府枚方市35.5℃、大分県日田市35.4℃、茨城県筑西市(下館)と香川県三豊市(財田)で35.3℃など、8地点で35℃以上の猛暑日となっています。
午前11時現在の最高気温は、札幌市29.5℃、仙台市31.8℃、東京都心33.2℃、名古屋市33.7℃、大阪市33.4℃、広島31.9℃、高知33.9℃、福岡市34.7℃、那覇31.3℃です。
●東京都心は3年ぶりに3日連続35℃予想
午後もさらに気温が上がり、九州から東北にかけて猛暑日地点が増えるでしょう。予想最高気温は埼玉県熊谷市や熊本市、佐賀市で37℃、東京都心やさいたま市、前橋市、甲府市、京都市、大阪市など36℃と体温並みの猛烈な暑さとなる見込みです。
東京都心で予想通り35℃以上となると、今年初めて35℃以上を観測した7月7日から3日連続で猛暑日となります。7月上旬に35℃以上が3日以上続くのは2022年以来(6月25日~7月3日)3年ぶりとなります。
すでに猛暑が続いている所もあり、暑さによって体力も落ちてきています。こまめな水分補給や休憩、直射日光をできるだけ避けるなど、基本的な暑さ対策はもちろん、無理をぜずにエアコンの効いた涼しい室内で過ごすなど、ご自身の身を守る対策をとるようにしましょう。
●熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。