
関東甲信の梅雨明けは21日(月・海の日)頃の予想。遅れる理由のひとつは「都市型雷雨」。この先10日(木)にかけて、都市部にも発達した雨雲や雷雲がかかりそう。道路の冠水などに注意が必要。
●10日(木)にかけて都市型雷雨 厳しい暑さも続く
今日7日は関東甲信では雲が多いものの、東京都心では最高気温が35.6℃まで上がり、今年初めての猛暑日(最高気温が35℃以上)になりました。関東甲信で1番気温が上がった所は長野県上田市で、37.4℃でした。関東も内陸を中心に36℃台まで上がり、体温並みの暑さになりました。
気温が上がった影響で、午前のうちから都心周辺でも雨雲が湧き、午後は内陸を中心に所々で激しい雨や雷雨になりました。関東甲信地方では、今夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所があるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があります。明日8日も甲信地方を中心に大雨となるおそれがあります。
関東では7月に入ってから、埼玉県久喜市や川越市、栃木県宇都宮市や大田原市、群馬県桐生市など都市部で5日間立て続けに「記録的短時間大雨情報」が発表されました。また、熊谷市と前橋市では、すでに5日間も雷を観測しています。
「都市型雷雨」が増えてきていますが、10日(木)にかけて都市部でも激しい雨や雷雨がありそうです。これが梅雨明けしない要因のひとつとも言えるでしょう。
●10日は広い範囲で都市型雷雨 道路の冠水などに注意
明日8日(火)から10日(木)にかけては強い日差しが照り付け、気温がグングンと上がります。最高気温は35℃以上の猛暑日になる所が多く、厳しい暑さが続きます。
気温の上がる午後は大気の状態が不安定になり、都市部で雷雲が発達しやすいでしょう。特に10日(木)の15時は、広い範囲で発雷確率が高くなっています。同じような場所に発達した雷雲がかかり続けると、局地的な大雨になります。
道路の冠水など低い土地の浸水や土砂災害、川の増水に十分ご注意ください。
●ゲリラ豪雨 街中の危険箇所
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。
①雨宿りをする際は、建物の地下室や地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では車が水につかると、水圧によってドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。
●関東甲信の梅雨明けは21日頃 梅雨末期の大雨に注意
15日(火)頃からは梅雨前線の影響で、ぐずついた天気が続きます。ようやく梅雨らしい天気になりますが、梅雨末期の大雨に注意が必要です。
今日7日に日本気象協会が発表した「2025梅雨明け予想」によりますと、関東甲信では21日(月・海の日)頃と平年(19日頃)並みでしょう。
今年は梅雨時期も高温多湿で、かなり不快な暑さが続いていますが、梅雨明け後も猛烈な暑さに注意が必要です。暑さが長期戦になりますので、体調管理にはくれぐれもご注意下さい。