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「7月の星空・天文情報」 夏の大三角に天の川 月末はみずがめ座δ南流星群も


7月は夏の星座が見頃で、特に「夏の大三角」や「天の川」が観察のハイライトです。「夏の大三角」は、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブで形成され、天の川を挟んで輝きます。さそり座の赤いアンタレスも特徴的です。7月7日の七夕に続き、観測に適した新月は25日で、この頃には天の川を含む星座観察が楽しめます。また、11日には「バックムーン」と呼ばれる満月が見られます。16日から22日には月が金星や土星に接近し、特に22日の未明には月と金星が並ぶ姿が美しいでしょう。30日から31日には、みずがめ座δ南流星群が極大を迎え、同時期に複数の小さな流星群も活動します。

7月の星空・天文情報です。梅雨が明けると、夏の星座が顔をのぞかせ始めます。夏休みも始まり天体観測のチャンスとなる時期。今月は、夏の大三角や天の川、みずがめ座δ南流星群などがおすすめです。

●華やかな星空 「夏の大三角」と「天の川」

今年は早くも西日本で梅雨明けとなっています(速報値)。まだ梅雨明けしていない東日本や東北でも、早い梅雨明けが予想されていて、今年の7月は例年より天体観測を楽しめるでしょう。

夏の星空の目印になるのが、「夏の大三角」です。「夏の大三角」は3つの1等星、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んでできる大きな三角形で、暗くなると東の空に見られます。ベガは七夕の「織り姫」、アルタイルは「彦星」で、2つの星の間を天の川が流れています。

また、南の空にはさそり座が見えます。アルファベットのS字を描くさそり座の心臓の位置には赤く輝くアンタレスがあり、アンタレスは夏の星座に含まれる4つの一等星のうちのひとつです。

天の川を背景に輝く4つの1等星と星座は、夏の夜空の見どころです。晴れれば、気軽に外にでて星空を眺めやすい季節。是非、星空を楽しんでください。

●7日は七夕 天の川は梅雨が明けた25日の新月頃がおすすめ

7月7日は七夕。当日の夜は、今のところ西日本や北海道で晴れる予報が出ています。
ただ、雲がかかっていて星空が見られない地域でも、今年は7月25日が新月ですので、天の川を観測するのにおすすめです。

夜空に流れるように輝く淡い光の帯、天の川。天文学上では、「銀河系」「天の川銀河」と呼ばれています。

まだ日の入り時刻は遅く、薄明が終わるのは20時半頃(東京)なので、それより後の時間帯が天の川の見頃となります。
夜空の暗さに眼がなれると、天の川の姿が白く浮かび上がってきます。
ぜひ、空気の澄んだ場所で夜空を見上げてみましょう。

●11日は満月「バックムーン」

11日5:37(日本時間)に満月を迎えます。

満月には英語圏で様々な呼び名があります。7月は「バックムーン」。この呼び名はアメリカが発祥とされていて、英語で書くと「Buck Moon」となります。
「Buck」はオスの鹿を意味しており、ちょうどオスの鹿の象徴でもある角が生え替わる時期であることから、7月の満月をバックムーンと呼ぶようになりました。

【参考サイト】
The Old Farmer's Almanac
AstroArts

●16日~22日 月が土星、金星に接近

16日~17日は、半月よりも少しふくらんだ下弦前の月が土星と接近。月は、16日は土星の右側に、17日は土星の左側に見えます。

一方、22日の未明から明け方には、東の空の低い位置に、細い月と「明けの明星」として輝く金星が並んで見えます。大変美しく見応えがあるでしょう。

●みずがめ座δ(デルタ)南流星群 30日~31日頃極大に

みずがめ座δ南流星群は、30日~31日頃、極大を迎えると予測されています。月明かりの影響がなく、観測には良い条件となります。南の方角にある放射点が高くのぼる30日、31日の未明から明け方が観測チャンスとなります。

みずがめ座δ南流星群は規模が小さな流星群ですが、他にも、やぎ座α(アルファ)流星群など複数の流星群が活発となりますので、それらを合わせれば、1時間に10~20個前後の流星が見られるかもしれません。

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