
今日19日、日本気象協会は、第1回「2025梅雨明け予想」を発表しました。太平洋高気圧が早い時期から強まり、九州から東北にかけて平年よりかなり早く「7月上旬」に梅雨明けとなるでしょう。早い時期から強烈な日差しと猛烈な暑さが続きます。熱中症に警戒してください。
●「7月上旬」に続々と梅雨明けの可能性
今日19日(木)、日本気象協会は、第1回「2025梅雨明け予想」を発表しました。
ここのところ、まるで梅雨明けのような強烈な日差しと猛烈な暑さが続いていますが、今年はいつもより早くから盛夏到来となるでしょう。
6月末頃から、太平洋高気圧が日本付近を広く覆うことが予想されており、7月上旬には梅雨前線が北上して、次第に不明瞭となる見込みです。
一方、7月上旬は熱帯擾乱の接近や南から暖かく湿った空気が流入する見込みで、雨の降る日が続く地域もあるでしょう。
九州から東北にかけて、梅雨明けする可能性がある時期は、早ければ6月末~7月初め頃、もしくは7月中頃と考えられます。幅のある予報を踏まえて、7月上旬ごろに梅雨明けする見込みです。
●異例の短い梅雨に この夏は渇水の恐れも 猛暑は長期戦に
今年のこれまでの梅雨を振り返ると、5月後半は太平洋高気圧の張り出しが平年より強まり、偏西風が平年に比べて北側を流れていたため、5月16日(金)に九州南部が全国トップを切って梅雨入りとなりました。(※九州南部の全国一番乗りは、1951年の統計開始以来初)
その後、19日(月)には奄美で、22日(木)には沖縄の順で梅雨に入りました。
6月8日(日)から10日(火)にかけて九州北部から関東甲信、北陸にかけて続々と梅雨入りとなり、北陸で平年より1日早いほか、平年より3日前後、遅い梅雨入りとなりました。
また、6月8日(日)には沖縄で梅雨明けの発表があり、2015年に並び過去最も早い梅雨明けとなりました。東北南部と北部は6月14日(土)に梅雨入りとなり、東北南部では平年より2日遅い梅雨入りですが、東北北部は平年より1日早い梅雨入りとなりました。
そして、今日19日(木)、奄美地方で梅雨明けの発表がありました。平年に比べて10日も早い梅雨明けです。※いずれも速報値。
今日19日(木)も太平洋高気圧が強まっていますが、今後も強い状態が続くことから、梅雨明けも早まり、梅雨の期間の降水量は平年に比べて少なめとなるでしょう。梅雨の時期に雨がしっかり降らないと渇水のリスクが高まる可能性があります。農作物や家畜の管理などに十分気をつけてください。
さらに、早い時期から強烈な日差しが続くため、危険な暑さになる日もあるでしょう。この夏は熱中症に警戒が必要な期間がいつもの年以上に長くなりそうです。長期戦の猛暑に耐えられるよう、日頃から規則正しい生活を心がけ、体力もしっかりつけておきましょう。