
明日16日(月)から、本州付近は梅雨の晴れ間が少なくとも1週間以上続き、最高気温30℃以上の真夏日続出、35℃以上の猛暑日の所も。暑さのピークは17日(火)~18日(水)で、東京都心でも猛暑日となり、関東の内陸では40℃に迫る所も。危険な暑さが長く続くため、熱中症に厳重な警戒が必要です。
●まるで梅雨明け?!夏の高気圧がグッと強まる 元台風の影響も
明日16日(月)以降、夏の高気圧が本州付近にグッと張り出し、「まるで梅雨明け?」といった気圧配置となり、暑さのギアが一気に上がりそうです。原因のひとつは、今日15日午前3時に台風1号から変わった熱帯低気圧が熱帯由来の暑い空気を列島に持ち込むこと。特に、17日(火)~18(水)は、晴れれば地上で40℃に迫る暖気が関東付近に流れ込む見込みです。また、夏至(6月21日)前のこの時期は、一年の中で最も日差しが強烈。真夏並みの暖気+強烈な日差し=熱中症に厳重警戒となりそうです。
●35℃以上の猛暑日続出 40℃に迫る所も
16日(月)は、関東から西では連日、最高気温30℃以上の真夏日となるでしょう。17日(火)~20日(金)は全国のアメダスの半数以上で真夏日となり、仙台や札幌など北日本でも真夏日になる日がありそうです。
今回の暑さのピークは17日(火)~18日(水)。関東や東海を中心に最高気温35℃以上の猛暑日が続出となるでしょう。フェーン現象など条件が揃えば、関東の内陸で40℃に迫る所もありそうです。
●東京都心など記録的に早い猛暑日か 6月の真夏日記録更新の可能性も
東京都心や名古屋では、17日(火)に最高気温35℃以上の猛暑日が予想されています。統計開始以来、猛暑日の最も早い記録は、東京都心は6月25日(2022年)なので、猛暑日の最早記録を更新する可能性があります。
また、関東など、少なくとも来週1週間は梅雨の晴れ間となり、東京都心でも連日、最高気温30℃以上の真夏日が続く見込みです。東京都心では6月の連続真夏日記録は9日連続(1979年6月18日~26日)、6月の真夏日の日数最多は10日間(1897年)ですが、暑さの記録を塗り替える可能性が高まっています。
梅雨の期間は平年40日間のため、さすがに梅雨明けとはならないと思われますが、最新の1か月予報(12日発表)によると、全国的に平年より早い梅雨明けになる可能性が出てきました。過去、関東甲信地方で梅雨の期間が最も短かったのは23日(2018年・1978年)。2018年は、6月29日に過去最も早く梅雨明けし、熊谷で41.1℃(国内歴代最高気温)を記録するなど災害級の暑さとなりました。
今年は梅雨入り早々、「災害級の大雨」と「危険な暑さ」が隣り合わせ。今週末(14日・15日)の大雨のあとは、長く続く梅雨の晴れ間の危険な暑さに警戒が必要です。
●熱中症の応急処置のポイント
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。