
今日10日、気象庁は関東甲信と北陸地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。梅雨前線の活動が活発となり、梅雨入り早々、大雨による土砂災害や川の増水、アンダーパスなど低い土地の浸水に警戒が必要です。
●関東甲信・北陸地方が梅雨入り
気象庁は今日10日、関東甲信と北陸地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。昨日9日の東海・近畿・中国地方に続き、今年も長雨の季節に突入です。
・関東甲信地方 平年より3日遅く、昨年より11日早い
・北陸地方 平年より1日早く、昨年より12日早い
なお、梅雨明けの平年日は、関東甲信地方では7月19日ごろ、北陸地方では7月23日ごろです。
※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、この梅雨入りの発表は速報値です。秋に再検討され、見直されることがあります。
●梅雨前線が本州付近に停滞 11日ごろまで活動が活発に
この先は、梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなるため、西日本と東日本では雨の降る日が多いでしょう。特に、明日11日(水)ごろにかけては前線の活動が活発で、西日本を中心に、北陸や関東甲信でも大雨のおそれがあります。その後は、いったん小康状態の所が多くなりますが、14日(土)ごろからは再び前線の活動が活発になる見込みです。梅雨入りがまだの東北地方でも、14日(土)ごろには梅雨入りとなる可能性があります。
災害が発生しやすい時季ですので、備えは早めに済ませ、最新の情報をこまめに確認しましょう。
●大雨の備え
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。
① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。