
23日(金)頃まで蒸し暑い日が多いでしょう。20日(火)は東京都心や名古屋市、福岡市、那覇市などで30℃以上と真夏日となりそうです。熱中症リスクが厳重警戒レベルになりそうです。熱中症予防のポイントをまとめました。
●蒸し暑い日が多い 真夏日の日も
今年は、梅雨前線の北上が早く、5月16日には九州南部が史上初めて全国トップをきって梅雨入りしました。
この先も梅雨前線は本州の南に停滞しやすいでしょう。この先1週間も九州南部はぐずついた天気となりそうです。九州北部から関東も雲が多く、すっきりしない天気の日が多いでしょう。曇りや雨でも最高気温は23日(金)頃まで平年並みか高い日が多くなりそうです。25℃以上の夏日の日が多く、蒸し暑い日が多いでしょう。
日差しが届く20日(火)は東京都心や名古屋市、福岡市、那覇市など所々で30℃以上の真夏日となるでしょう。熱中症情報をみますと、東京や福岡、那覇で厳重警戒となりそうです。早くも万全な暑さ対策が必要です。
●熱中症リスクの高くなる要因とは?
熱中症のリスクが高くなる要因は気温に加えて、湿度が高いことも大きな要因となります。
熱中症の危険度を判断する数値として、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)があります。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。暑さ指数(WBGT)は乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計による計測値を使って計算されます。1(乾球温度(気温)):7(湿球温度):2(黒球温度)の割合で計算され、湿度の影響がかなり大きくなっています。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、身体から空気へ熱を出す能力が減少してしまうため、熱中症になりやすくなってしまうからです。
今年は早い時期から湿度が高い日が多くなるため、注意が必要です。
●熱中症予防のポイント
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。
●熱中症の症状とは?
熱中症の症状を知っておくことも大切です。
熱中症の症状は、はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。