
10日(木)は西から天気は下り坂で、11日(金)にかけて、沖縄、九州から東北で広く雨。12日(土)は広く天気が回復し、北海道から近畿を中心に日差しが届く。絶好の行楽日和となるが、花粉や飛来する黄砂に注意が必要。13日(日)以降は大気の状態が不安定。午後は所々でにわか雨や雷雨に。
●全国の週間天気(前半) 10日(木)~11日(金)は広く花散らしの雨に 12日(土)は花粉や黄砂に注意
明日9日(水)は全国的に晴れて、春の暖かい日差しが降り注ぐでしょう。上着いらずの陽気となり、桜が満開を迎えている所ではお花見日和になりそうです。夜にかけても広く晴れるため、夜桜を楽しめる所が多いでしょう。10日(木)は西から天気は下り坂で、11日(金)にかけて、沖縄、九州から東北に雨雲が広がります。沿岸部を中心に風も強めに吹くため、多くの所で花散らしの雨になるでしょう。
12日(土)は、広く天気が回復し、北海道から近畿にかけて大体晴れるでしょう。日中は春というよりも、初夏のような陽気に近く、絶好のお出かけ日和になりそうです。昼間は過ごしやすくなる一方で、花粉が一段と飛びやすくなります。マスクやメガネはもちろんのこと、花粉が付きにくい素材の服装を着用するなど、対策は万全にしてお出かけ下さい。
また、12日(土)は大陸からまとまった黄砂が飛来する恐れがあります。「目がかゆい」「鼻水が出る」といったアレルギー症状や、喘息など呼吸器症状を訴える人もいますので、注意が必要です。
●黄砂はどこから?影響は? 黄砂の影響で霞む景色
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。
黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3~5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。また、黄砂は秋に飛んでくることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあるのです。
黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。黄砂が予想される場合は、注意が必要です。
●黄砂の健康への影響を予防するには
黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。
① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。
② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。
③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。
●全国の週間天気(後半) 13日(日)以降は急な空模様の変化に注意
13日(日)から15日(火)は、低気圧が通過する影響で、北海道から東北は曇りや雨で、天気はぐずつきそうです。
関東から九州、沖縄は広い範囲で晴れるでしょう。ただ、上空に寒気が流れ込み、大気の状態が不安定となります。山沿いを中心に所々でにわか雨や雷雨があるでしょう。
ゴロゴロという雷の音は近くに危険が迫っているサインです。すでに雷雲の下にいる可能性が高く、いつ雷が落ちてきてもおかしくありません。屋外でスポーツやレジャーをしている方は、すぐに建物や車の中に避難するようにして下さい。