
前線を伴う低気圧が通過して広く雪や雨が降り、北よりの風が強まっている今日(26日)の北海道。この先も気圧の谷の影響で31日(月)にかけて天気の崩れる日が続きそうです。特に30日(日)頃には上空に寒気が入り、局地的に大雪となる恐れもあります。最新の天気予報に注意して下さい。
●短い期間で気圧の谷が通過 31日(月)まで雪や雨の日が続く
今日(26日)の北海道付近は前線を伴う低気圧が通過して大気の状態が不安定となり、広い範囲で雨や湿った雪が降りました。今日になってから午後2時までの14時間に降った雪の量は、宗谷地方の北見枝幸で15cm、紋別地方の紋別と西興部でともに11cmでした。また、道央や道南方面では広く雨が降りました。朝には石狩地方の浜益で1時間に9.0mmの雨が降り、3月の統計史上1位となる1時間降水量を観測しました。
低気圧は道東方面を通過した後、今夜には千島近海に達する見込みです。道央や道南方面ではしだいに天気が回復へ向かいますが、北海道付近は気圧の傾きが大きく、今夜にかけて北よりの風が全般にやや強く吹くでしょう。道北やオホーツク海側では明日明け方にかけてふぶきによる見通しの悪さに注意して下さい。
●31日(月)ごろまですっきりしない天気が続く
明日(27日)以降も、北海道付近はすっきりしない天気が続きそうです。28日(金)や30日(日)には低気圧を含む気圧の谷が通過し、広く天気が崩れそうです。特に30日(日)~31日(月)には上空に2月下旬から3月上旬並みの寒気が入る予想で、降水は広く雪となるでしょう。現状においては低気圧は北海道の南を通過する見込みで、低気圧の予想進路に近い太平洋側では局地的に大雪に見舞われ、交通機関に影響の発生する恐れがあります。
ここ数日は気温が高めで推移し、春到来の予感もあった道内ですが、月末は一転して季節が冬に戻りそうです。最新の天気予報、気象情報に留意して下さい。
●最新の桜開花予想 道内は昨年より5日ほど遅く、平年より5日ほど早い予想
今日(26日)午後、日本気象協会より最新の桜開花予想が発表されました。道内で最も早い開花は道南の松前で4月20日を見込んでおり、昨年より4日遅いですが、平年より7日早い予想となっています。函館では4月23日、札幌は4月24日で、いずれも4月27日には満開となる予想となっています。昨年12月など強い寒気の影響で気温が低くなった時期もあり、全体的には昨年より5日ほど開花が遅い予想となっていますが、平年より5日ほど早めの開花にはなりそうです。5月の大型連休中には満開の桜が楽しめる地域が多くなるでしょう。