
明日23日(日)以降も、九州~東北にかけて花粉の大量飛散が続き、25日(火)頃にかけては黄砂の飛来も予想されています。「花粉」+「黄砂」のダブルパンチとなり、特に25日(火)は九州~東北の広い範囲で濃度の濃い黄砂が予想されているため注意が必要です。予防や対策ポイントをまとめました。
●明日23日(日) 花粉の大量飛散続く
明日23日(日)も、西日本~東北にかけて、花粉が大量に飛散するでしょう。近畿~関東、北陸では、一番上の「極めて多い」ランクの花粉が飛ぶでしょう。東北や中国・四国も「非常に多い」、九州も「多い」予想です。西日本~東日本では、ヒノキ花粉も飛び始めています。対策は万全に行いましょう。
●東京など「極めて多い」1週間
この先1週間は、東京都心など晴れて、最高気温20℃超えの初夏の陽気が続く見込みです。そのため東京や名古屋などでは、連日「極めて多い」でしょう。
27日(木)~28日(金)は低気圧や前線の影響で広い範囲で雨となるため、花粉の飛散は抑えられそうです。
3月下旬になるとスギ花粉のピークは過ぎる所が多く、徐々に落ち着いてくるでしょう。あと1週間くらいは、万全な対策がかかせません。また、スギに変わってヒノキ花粉が増えてくるでしょう。ヒノキ花粉は3月下旬~4月上旬にかけてピークとなるでしょう。ヒノキ花粉に敏感な方は、4月前半にかけて注意が必要です。
●25日(火)頃にかけて「黄砂」にも注意
明日23日(日)から、「花粉」に加えて、「黄砂」が日本付近に飛来する予想です。
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象で、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。
23日(日)は西日本を中心に、黄砂が飛来する予想です。また、25日(火)は、九州~東北の広い範囲に、より濃度の濃い黄砂が飛来する予想です。
黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。また、車にうっすらと黄砂が付着する可能性もあります。手や指で払いのけたり、こすったりしてしまうと傷つけてしまうおそれもありますので、高圧の水で洗い流すと良いでしょう。
●黄砂や花粉を防いで快適な生活を
春は、黄砂や花粉が飛びやすいシーズンです。黄砂や花粉をなるべく防ぐには、以下のような対策がおすすめです。
① 外から帰った時には、玄関を入る前に、洋服や髪の毛についた花粉を、しっかりと払い落としましょう。花粉症でない方も、普段から、この習慣を心がけていただきたいものです。
② 室内を換気する際は、窓を大きく開けると、その分、花粉も室内に入りやすくなってしまいます。窓を10センチ程度開けて、レースのカーテンをするだけでも、部屋の中に入ってくる花粉の数を、窓を全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
③ 洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。花粉対策だけでなく、黄砂対策にも効果的です。その際、空気清浄機がある方は、ぜひ一緒に使ってください。綺麗な空気の中で、洗濯物や布団を乾かせば、より快適に過ごせそうです。