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H2Aロケット最終号機の打ち上げ成功 有終の美を飾る


三菱重工業は、国産大型ロケット「H2A」の最終号機である50号機を種子島宇宙センターから成功裡に打ち上げました。搭載された温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT―GW)は約16分後に計画通りの軌道に投入され、H2Aの打ち上げ成功は44回連続となり、合計成功率は98%に達しました。H2Aは2001年の初打ち上げ以降、2003年11月の6号機のみが失敗しており、今回の成功でその歴史を締めくくりました。今後の国の大型ロケットは、低コストかつ高性能化を目指した「H3」に引き継がれます。一方、GOSAT―GWは地球の水循環と温室効果ガスを観測でき、集中豪雨の予測や温室効果ガスの排出源特定に貢献すると期待されています。

 三菱重工業は29日未明、国産の大型主力ロケット「H2A」の最終号機となる50号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。搭載した国の温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT―GW)は約16分後、予定通りの軌道に投入された。H2Aの打ち上げ成功は44回連続。成功率は98%で、有終の美を飾った。

 H2Aは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発した2段式の液体燃料ロケット。2001年8月の初号機打ち上げ以降、失敗したのは03年11月に発射した6号機だけだった。

 H2Aはこれで引退し、今後の国の大型基幹ロケットの役割は、高性能化とともに低コスト化を図った「H3」に引き継がれる。H3は23年3月の初号機打ち上げに失敗したが、その後の4基で成功している。

 GOSAT―GW(愛称・いぶきGW)は、大気中の水蒸気量や降雪など地球の水循環状況に加え、二酸化炭素やメタンなど温室効果ガスの濃度も観測できるハイブリッド衛星。集中豪雨の予測精度向上や、温室効果ガスの排出源の特定などに役立つと期待されている。【信田真由美】

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