今日5日(水)は、九州から関東でスギ花粉の飛散は「少ない」予想です。関東や東海、近畿は、晴れて空気の乾燥が続くので、花粉が飛びやすくなります。少ない量でも対策をしてお出かけください。
●九州~関東で「少ない」予想
今日5日(水)は、非常に強い寒気の影響で、日本海側は広く雪が降るでしょう。四国や九州の太平洋側でも雪の降る所があるため、花粉の飛ぶ量は九州から関東で「少ない」予想です。
ただ、関東や東海、近畿など、日中は晴れ間が広がり、空気が乾燥するでしょう。風が強いので、花粉の飛びやすい条件が揃います。「少ない」量でも、マスクなどで対策をしてお出かけください。
●今シーズンの花粉の飛散傾向
2024年の夏は猛暑となり、花芽の形成に好条件な「高温・多照」という気象条件が九州から北海道にかけて揃いました。一方、花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。2024年春は花粉の飛散量が抑えられた地域が多かったことから、2025年春は2024年に比べ飛散量が増加する地域が多いと考えられます。
また、日本気象協会がおこなった花芽調査では、スギ雄花の花芽の量は、四国、近畿、東海で、例年より多い傾向であることが確認されています。また、植物や森林の研究者と開催する研究会では、関東でも例年と同じくらいか例年より多いことが報告されています。一方、環境省が2024年12月に発表したスギ雄花花芽調査の結果によると、東北地方は例年より少ないとされています。
これらのことから2025年春の花粉飛散量は、例年に比べて、九州から北海道にかけてのほとんどの地域で多く、非常に多い所もあるでしょう。東北北部は2024年春の飛散量が非常に多かったことと、夏に日照時間が少ない時期があったことが影響し、例年より少ない見込みです。前シーズン(2024年)に比べると、九州から近畿は非常に多く、北陸・関東甲信と東北南部も多い傾向です。東海は前シーズン並み、東北北部と北海道は少ないでしょう。