本日21日、札幌管区気象台から3か月予報が発表されました。北海道の2~4月は気温が平年より高い予想で、雪解けは早く、春の訪れも早いでしょう。しかし、太平洋側を中心とした春先のドカ雪には注意が必要です。
●2月 冬型の気圧配置は弱い 本格的な流氷シーズンへ
2月の北海道付近は、冬型の気圧配置が弱く、寒気の影響を受けにくいでしょう。そのため、日本海側では平年より雪の量が少ない予想となっています。平年よりも雪が少ないとはいえ、2月の北海道はまだまだ雪が降りやすいシーズンでもあります。最新の気象情報に注意してください。太平洋側は平年と同様に、晴れる日が多くなるでしょう。
気温は各地とも平年並みとなる見込みです。特に2月の前半は一年の中で寒さが厳しい時期となっています。防寒対策をしっかりと行い、寒さで体調を崩さないよう注意が必要です。
2月は流氷シーズンになります。気象庁によると、この冬の北海道オホーツク海側沿岸への流氷到来や網走の流氷初日は、平年並みか平年より遅い予想となっています。すでに流氷観光船の運航は始まっていますが、2月には本格的に流氷観光が楽しめそうです。なお、網走の流氷初日の平年は1月22日、流氷接岸初日の平年は2月4日となっています。
※流氷初日…視界外の海域から漂流してきた流氷が視界内の海面で初めて見られた日
※流氷接岸初日…流氷が接岸、または定着氷と接着して沿岸水路が無くなり、船舶が航行できなくなった最初の日
●3月 気温は高めで雪解け早いが、太平洋側を中心にドカ雪注意
各地とも降水量はほぼ平年並みの予想にはなっていますが、低気圧や気圧の谷の影響を受けて、雪が降ることもあるでしょう、北海道の南海上を低気圧が通り、太平洋側を中心に雪の量が多くなる恐れがあります。冬の終わりのドカ雪には十分注意してください。なお、気温は高い予想になっているため、場合によっては大雪ではなく、大雨となる恐れもあります。
気温が高いため、雪解けは例年より早いでしょう。3月中に積雪がなくなる地域があったり、春の訪れを感じられる日も出てきそうです。雪が緩みやすくなる分、積雪の残る地域ではなだれや落雪、雪解けによる災害の危険が高くなるため、十分に注意してください。
なお、平年の長期積雪(根雪)の終日は、主な都市で函館3月10日、釧路3月11日、網走4月1日、札幌4月2日、旭川4月7日となっています。
●4月 本格的な春へ 桜の開花も早くなりそう
この頃になると、低気圧と高気圧が交互に通過し、各地とも数日の周期で天気が変わりやすくなるでしょう。気温は平年並みか高い見込みで、北海道でもいよいよ本格的な春となりそうです。
ここ数年の北海道では桜の開花が平年より早まっていますが、今年2025年の桜も、早めに開花・満開の便りが届く可能性があります。なお、桜の開花の平年日は、道内の主な都市では函館が最も早く4月28日で、札幌は5月1日となっています。