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奄美地方の与論町に「大雨特別警報」 沖縄と奄美 9日夕方にかけて猛烈な雨も


奄美地方の与論島では、記録的な大雨により「大雨特別警報」が発表されました。これまでに経験したことのないような大雨が降り続き、土砂災害や河川の増水が懸念されています。与論島では24時間降水量588.5ミリ、48時間降水量604.0ミリで観測史上最多です。また、沖縄本島でも線状降水帯が発生し、極めて激しい雨が降り続いています。安全確保のため、特に警戒レベル4までに避難を完了することが重要とされ、住民は早めの避難を呼びかけられています。

今日9日(土)午前2時40分、奄美地方の与論島に「大雨特別警報」が発表されました。沖縄と奄美では夕方にかけて、局地的には猛烈な雨が降りそうです。土砂災害や低い土地の浸水に最大級に警戒し、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

●与論町に大雨特別警報 沖縄本島に線状降水帯が発生

今日9日(土)の朝にかけても、沖縄や奄美では湿った空気の影響で雨が降り続き、記録的な大雨になっている所があります。

午前2時40分、奄美地方の与論町に大雨特別警報が発表されました。警戒レベル5に相当し、命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。午前6時までの24時間降水量は与論島で588.5ミリ、48時間降水量は604.0ミリと、いずれも観測史上1位で、これまでに経験したことのないような大雨となっています。

また、沖縄本島地方でも線状降水帯が発生して、大雨になっている所があります。3時10分までの1時間に、名護市西部付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。午前6時30分現在も、同じような場所で非常に激しい雨が降り続き、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています。

●沖縄・奄美 局地的に猛烈な雨

今日9日(土)は、沖縄と奄美では断続的に雨や雷雨となり、夕方にかけては「猛烈な雨」や「非常に激しい雨」が降る所もあるでしょう。「猛烈な雨」は、息苦しくなるような圧迫感がある雨の降り方で、車の運転は危険です。大雨のピークは越えても、沖縄は明日10日(日)にかけて、奄美は11日(月)にかけて雨が降るでしょう。

【予想降水量(多い所)】
9日(土)1時間降水量
奄美地方・沖縄地方 80ミリ

10日(日)6時までの24時間降水量
奄美地方 300ミリ
沖縄地方 200ミリ

奄美地方では9日(土)夕方にかけて、土砂災害や低い土地の浸水に最大級に警戒し、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、沖縄地方では9日(土)夜遅くにかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要です。

●いつ避難する? タイミングは?

土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。

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