気圧の谷の通過に伴い、昨日(20日)から時折雨の降るすっきりしない天候の続く北海道。昨夜は上空約1,500m付近に10月中旬並みの冷たい空気が入った影響もあり、大雪山系の黒岳では初雪がみられたとの便りが届きました。
●昨年より約2週間 早い初雪に
今日(21日)の北海道は、本州付近に停滞する秋雨前線や、大陸方面から張り出す高気圧から吹き出す北よりの湿った気流の影響もあってほぼ全道で雲が広がり、道北やオホーツク海側、また函館周辺など道南などで雨が降りました。また、昨夜は札幌上空約1,500m付近で10月中旬並みに相当する冷たい空気が入りました。今朝は雲に覆われたため極端な放射冷却現象は発生していなかったようですが、それでも内陸を中心に今朝までの最低気温が一桁となった所が多くなりました。
これらの影響もあり、大雪山系の黒岳より初雪の便りが届きました。連絡を頂いた(株)りんゆう観光によると、昨夜23時20分に黒岳山頂付近の山小屋・黒岳石室(くろだけいしむろ)で雪がちらついているのが確認されたようです。また、日付の変わった今日早朝には黒岳山頂付近が積雪状態となっているのが山の麓からみられたとのことです。
北海道付近には明日にかけて本州付近に停滞する秋雨前線や、前線上を東進する低気圧の影響で北または東よりの湿った冷たい気流が入りやすくなる見込みです。道内では今日午後も時折雨の降るぐずついた天気が続く予想のため、大雪山系では今夜も雪の降る可能性があります。なお、前線上を東進する低気圧の進路に近い太平洋側、特に函館周辺など道南では明日は断続的に雨が降り、降り方の強まる恐れがあります。雨の降り方や今後の情報などに注意して下さい。