今日11日も晴れている所が多いですが、気温の上昇とともに、大気の状態が不安定に。関東~中国地方の山沿いや内陸部を中心に局地的に雨雲が発達し、記録的な大雨も。夜にかけて突然の大雨や雷雨など天気の急変に注意。明日12日も大気不安定で、発雷確率は内陸部ほど高め。
●気温上昇とともに大気不安定 滝のような雨も
今日11日、日本付近は大きな高気圧に覆われて広い範囲で晴れています。ただ、気温の上昇とともに、大気の状態が非常に不安定になり、暖かく湿った空気が高気圧の縁を大きく外回りで流れ込んで、特に中国地方や関東の山沿いで雨雲が発達しやすくなっています。
午後2時28分までの1時間に岡山県新見市千屋で56.5ミリの非常に激しい雨が降り、1978年の統計開始以来1位の値を更新しました。また、栃木県日光市土呂部で午後3時までの1時間に55.0ミリの滝のような雨を観測し、1977年の統計開始1位タイとなりました。
山沿いや内陸部を中心に局地的に雨雲が発達しています。夜にかけても突然の大雨や雷雨など天気の急変にご注意ください。
●明日12日も大気不安定続く
明日12日も大気の不安定な状態が続くでしょう。
中国地方から関東にかけての山沿いや内陸部ほど発雷確率の高い状態が続く見込みです。晴れていても、急に空が暗くなってきたら、大雨が降ったり、雷を伴って滝のような雨の降ることがあるでしょう。
南から台風13号が北上し、一段と湿った空気の流れ込みやすい状況になりそうです。雨雲レーダーをこまめに確認し、安全に過ごすようにしてください。
●ゲリラ豪雨の前兆
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
①「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
②「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。