9月も台風シーズン真っ只中。台風10号に続き発生した台風11号は、今後西よりに進む見込み。日本の南海上には次々と熱帯低気圧が発生するため、今後の動向に注意が必要です。
●9月も台風シーズン続く
8月から台風10号の影響が長引いた日本列島ですが、9月に入っても台風シーズンが続くため、台風の発生や動向には注意が必要です。
台風の年間の発生数の平均はおよそ25個ですが、そのうち8月が最も発生数が多く、次いで9月が多くなっています。8月は台風を流す上空の風がまだ弱いために、台風10号のように不安定な経路をとることが多いのですが、9月以降は放物線を描くように日本付近を通ることが多くなります。さらに日本付近に秋雨前線がのびていると、台風が前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。過去には、室戸台風や伊勢湾台風、近年では2019年の令和元年房総半島台風など、甚大な被害をもたらした台風はいずれも9月に発生しています。
●台風11号の動向は?
台風10号に次いで、9月1日午後9時にフィリピンの東で発生した台風11号は、今日3日午前9時現在、南シナ海にあって、1時間20キロの速さで西北西に進んでいます。今後も南シナ海を西よりに進み、7日には非常に強い勢力で海南島に達するでしょう。台風11号は西よりに進むため、日本列島への影響はない見込みです。
●熱帯低気圧が次々と発生
今日3日現在、小笠原諸島の東海上には熱帯低気圧があって、ゆっくり北上しています。この熱帯低気圧は、このまま北上を続けますが、 次第に消滅するため、日本付近に影響をもたらす可能性は低くなっています。ただ、4 日までには別の熱帯低気圧が小笠原近海で発生し、小笠原諸島に近づくおそれがあります。さらにまた別の熱帯低気圧が沖縄の南を北上する見込みです。7日から8日頃は沖縄付近で動きが遅くなるため、熱帯低気圧に影響を受ける恐れがあります。今後の動向にご注意ください。