10月17日に亡くなった西田敏行さんをしのび、ABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」の追悼回が1日夜、放送された。
「追悼 二代目局長 西田敏行」とのテロップでスタート。01年1月26日に初登場した場面も放送された。帽子をかぶり、照れたように笑う西田さんが、局長席に座り「私が新局長の西田敏行でございます」とあいさつするシーンだった。
スタジオに集まった2代目秘書の岡部まり、3代目秘書の松尾依里佳や、探偵らは全員喪服。穏やかな笑顔の西田局長の写真が飾られ、メンバーが整列した。
探偵として出演している間寛平は「ビックリしたのと、『ウソやろ!』と思いましたね。信じられなかったです」。岡部は「(思い出が)たくさんありすぎて…。一番最初に、西田さんが局長として初めて紹介された時に、あの席にお越しになって」。あいさつの後、最初のVTRへと進み、スタジオがオフになった瞬間、「まりさん、もうリハ(ーサル)ないの」と西田さんに聞かれたという。
岡部は「局長、この番組はリハもなければ、打ち合わせもありません」と説明したといい、西田さん「いね。こんなライブで撮るのって」と、すぐに番組の世界観に溶け込んだという。
また、3代目秘書の松尾は、涙ながらに「大きな大きな番組の良心でした」。声を詰まらせながら「西田局長は全てを温かく包み込んで。皆さん、西田局長の涙が見たくて、ご依頼くださってましたよね。たくさん支えていただきました」と、ありし日の西田局長を思い起こした。
続いて、竹山隆範が「西田さんが局長時代の忘年会では毎年、その年のベストVTRを『局長賞』として選んでいました」と説明し、VTRへ。この日の放送では、その西田さんが選んだ「局長賞」から厳選3本が用意された。