今日20日、関東は日の差している所が多いですが、大気の状態が非常に不安定です。午後は所々で雨雲が発達し、非常に激しい雨や雷雨になる所も。昨夜に続き、帰宅時間帯は天気の急変に注意してください。東京の今年の夏(6月~8月)の雷日数は、年間最多記録に迫っています。
●過ごしやすいのも束の間 日中は気温上昇
関東は昨日19日夜から今日20日朝にかけて、広い範囲で雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降りました。
雨が強まったために、一気に気温が下がり、最低気温は東京都心で23.5℃になるなど、久しぶりに熱帯夜から解放された所が多くなりました。
ただ、過ごしやすいのは束の間で、午前11時現在、関東の山沿いの一部で雨が降っているほかは、広く晴れて気温はみるみる上昇中です。
午前11時までの最高気温は東京都心で33.2℃まで上がってきました。
●午後は山沿いから雨雲発達 都心もまた雷雨か
今日20日の関東は、南から暖かく湿った空気が流れ込んで、気温の上昇とともに、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
午後は所々で雨雲が発達し、北部や内陸部を中心に滝のような雨が降る所も出てきそうです。東京23区内でも雨や雷雨になる所があるでしょう。昨夜に続き、帰宅時間帯は天気の急変に注意し、道路の冠水や低い土地の浸水などにもご注意ください。また、昨夜の雨で地盤の緩んでいる所があります。少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあるため、雨の降り方に十分な注意が必要です。
なお、東京の今年の夏(6月~8月)の雷日数はこれまで13回となっています。(6月1日~8月18日まで)
6月は2回、7月は7回、8月は4回観測し、8月の雷日数は平年値(3.2回)を上回りました。東京で夏の雷日数が合計10回以上になったのは、2020年(計10回)以来4年ぶりで、2008年(計16回)の最多記録に迫っています。
※気象庁での「雷日数」の算出は以下の通りです。
雷日数は、雷電(強度に関係しない)または雷鳴(強度1以上に限る)のいずれかを観測した日数。ただし、電光及び雷鳴(強度0)は含めない。
●ゲリラ豪雨に遭遇したら
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。
①頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。
②最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。